マーケットでは、アメリカの短期金利は

・いつ下げ始める?

・年内、何回下げる?

・来年は何回下げる?

で持ちきりだ。

金利下げの意見が大勢を占めている。

 

それに伴い、長期金利も低下傾向の中、

上下を繰り返すばかりだ。

 

YouTubeを見てみると、金利低下のオンパレード。

・米長期国債 金利が下がる前の最後の買い場

・金利が下がるのを見越して、TMF,EDVを買え

なんて言うものばかり。

私が見る限り、100%の方が、金利低下を前提での物語である。

これらのにわか投資家、まあ良くものをいうこと、呆れてしまう。

おっと、にわか投資家ではなく、ユーチューバーか。

(TMF,EDV共に、米長期金利が下がると、株価が上がるETF)

 

私は、マレーシア国内では、証券投資を行わず、

全て米ドル定期預金で運用している。

今年の春頃までは、全て3か月物で運用していたが、

4月以降は、6カ月物、9か月物、12か月物に振り替えている。

 

それなら、「米金利低下を見込んでいるのだろう」

と言われればその通りである。

しかし、定期預金で運用する限り、

6か月物であろうが、12か月物であろうが、

金利がどっちに行っても、投資成果に然程大きな違いは出ない。

半年過ぎれば同じになってしまうのだから。

 

一方、TMF、EDVなどでは、

自分の思惑と逆方向に進んでしまうと、

いずれ損切という結末が待っている。

(米国債は購入した時点で金利が確定するので、

償還までの年数が長くないものなら、償還まで待てばよい)

 

だから、大局では、長期金利が上に行くか、下に行くか分からないので、

これらTMF、EDVの購入は控えている。

 

米国景気が悪くなれば、当局はFFレートを下げるであろう。

これに追随して、

マーケットで決まる長期金利も下がり続けるのか?

ここが全く分からない、さっぱり読めない。

 

片足を刑務所に突っ込んでいる男が大統領になれば、

積極財政や減税などが待っているであろうから、

国債の大量発行増が見込まれる。

一方、サウジや中国など、

これまで米国債を大量に買ってくれていたお得意さんは、

米国債の保有を、明らかに減らして来ている。

このお得意さんの代わりになる国はあるのかな?

 

シンガポールの証券会社で、

米国債を買う準備は万端だ。

EDVを買う心づもりも同様だ。

 

でも、長期金利は下がり続けるのかね。

あべこべ上がることもあり得るな。

 

下がらなければ、地道に定期預金で5%の金利を稼げばよいし、

証券会社で眠っている資金(ドル建てMMF)にも、4.5%程度の金利が付く。

ここは、むやみに手を出さなくても良いだろう。