東京の 滝と 山と 紫陽花とつづき
林道から、再び山の中へ入っていきます
さて、次の目的地へ向かいましょうか。
この可愛い道標が出てきたら、ようやく、南沢あじさい山に到着です
白岩の滝の上流も連瀑帯が続いています。
この滝、形が優美で好き
渓谷の小さな滝を楽しみながら歩いていくと、沢の中にすっぽりと巨岩が。
足元からモワッと水蒸気が上がるような蒸し暑い日だったので、滝つぼにドボンしたい気分。
GWに訪れたときはここで引き返しました。
今日はこのまま歩いていきます
おおっと、沢の中にまた巨岩が現れた
なんだか大きな人形の頭のようにも見える
可愛いような…ホラーなような…。
なだらかな傾斜が続いて汗だくだけど、沢の流れに癒される
ここはあまり人が多くないので、ふらっと静かに山歩きしたいときにオススメです。
「御岳山・日の出山」の方向へ
階段を登ると林道に出ます。
階段の上から撮ってみた
ベンチがあったので、ひと休み
大した登りじゃないのに汗が噴き出て息が上がってしまいました
緑にすっぽりと包まれて
あきる野市や日の出町は、都心から近く、電車も空いていて自然豊かなので、お気に入りの場所です
ガチな登山じゃないけれど、緩やかなトレッキングを楽しめるし、人が少なくて気持ちいい
町も近いので、帰りに美味しいものを食べたり温泉に寄れるのも嬉しいです
ちょっと怪しい朽ちかけの橋があったり。
こういうのも楽しい
ずっと左側に聞こえていた沢の音が、右側に移りました。
この沢の源流です。
ここで生まれた水が白岩の滝になり、秋川や多摩川と合流して、東京湾へと向かうのか。
生まれたての冷たい水を手に取って、しばらく涼みました。
さて、この先は沢もなくなり、私の癒しがないなーと思っていたけど。
コアジサイの群生地になっていました
鬱蒼とした杉の森の中に、スポットライトが当たったように咲いて幻想的でした
そのまま登っていくと道標が見えて視界が開けてきた。
麻生平です。
山を抜ける風が気持ちいい
ベンチがあったので、休憩しながら地図でルート確認です。
今、歩いた道は、5年ほど前に家族で御岳山から日の出山を経由して下りたことがありました。
次に向かう麻生山は初めて。
ベンチのすぐ後ろに「麻生山→」と書かれた道標があったので歩いていきました。
そして、この分岐で迷う
右はなだらかな道。
左は急登。少し先でピンクリボンがひらひら揺れています。
目指すのは山だしなぁ…と左を選んで登っていくと、だんだん道が心細くなってきた
ふと見下ろすと、右のなだらかな道の先に道標が見えました。
正解は右だったかーと凹みながら戻ります
右の道を歩いて、さっき見えた道標へ。
ちょっと待て。
このまま登れば、さっきの左の道と合流するじゃないか
かなり登っていたのに引き返してしまったことが悔しくて、ますます凹みます
精神的ダメージが大きくて、山頂まであと少しなのに、ここの登りが一番キツかった
そして麻生山の山頂に到着
数年前、山頂付近を伐採して展望を良くしたそうです。
写真だと霞んでいますが、山の麓から街がずーっと続いていました。
地平線ならぬ街平線ですね。
でもちょっと山に入ると沢が流れ、滝が落ち、源流がある。それも東京なんだなぁ…。
都心の高層ビルの展望台から街を眺めるより(たまにはそういう場所にも行きます 笑)、ここからの方が「東京ってスゴイ」と感じます。
山頂でお弁当を食べながら、しばらくぼんやりと眺めていました。
次は金比羅尾根を歩きます
分岐がたくさんありますが、道標があるので安心
金比羅山・武蔵五日市駅の方へ
杉に囲まれた道を歩く。
トレランでも使われるコースのようで、私の知り合いの方もここを走ったと話していました。
私も試しに走ってみたけど、すぐに挫折(笑)
草花に癒されながら、のんびり歩いていきます
沢がないのに水の音が聞こえた気がしました。
ここだけ広葉樹になっていて、木々がさわさわと揺れていました
しばらく立ち止まって、その涼しい音色に耳を澄ませました。
大半が杉に囲まれた道ですが、時々、見晴らしの良い場所に出ます。
金比羅尾根を歩くのは、これで2回目。
といっても最初に歩いたのは35年近く昔の話です
当時、東京に住んでいて、今の私より若い両親と、子供だった私と、もっと子供だった弟と歩きました。
あの頃はよく分からなかったけど、どうやらコースは御嶽駅〜御岳山〜日の出山〜金比羅尾根〜武蔵五日市駅だったようです。
父は「山登りに来たのに、なぜバスとかケーブルカーに乗るのだ」という人なので(ケチだからなぁ笑)、ひたすら歩きました。
そこまで山歩きは好きじゃない母が、とうとう金比羅尾根でブチ切れて「こんなに歩いても町に着かないなんて遭難したんだわ」と騒ぎ出して…
今となっては笑い話です
あの時、すれ違ったのはひとりだけ。マウンテンバイクに乗った人でした。
今回はもう少し多くの人とすれ違い、今は人気のコースなのかなぁとしみじみ。
そんなことを懐かしく思い出しながら歩くうちに、次に目指す「あじさい山」の道標が現れた
結構ガツンと下っていきます
道標やテープが数多くあるので迷うことはないと思いますが「まだかよ…」と呟きたくなるくらい延々と下りていきました
南沢あじさい山のブログは次になりますが、日々の生活に追われてなかなか続きが書けないので先に少しご紹介を
ここに住む南澤さんが自分の山に紫陽花を植えていき、いつしか「あじさい山」となったとか。
山一帯に紫陽花が咲いてキレイでした
今の季節、目にも涼しいあきる野市の「南沢あじさい山」、オススメです
つづく