出版社:スターツ出版
春田 モカ(著)
透明人間みたいに生きていた私を、君だけが見つけてくれた――。
あるトラウマが原因で教室内では声が出せない“場面(ばめん)緘黙症(かんもくしょう)"を患っている高2の柚(ゆず)葵(き)。透明人間のように過ごしていたある日、クールな陸上部のエース・成瀬(なるせ)がなぜか度々柚葵を助けてくれるように。まるで、彼に自分の声が聞こえているようだと不思議に思っていると、成瀬から突然『人の心が読めるんだ』と告白される。少しずつふたりは距離を縮め惹かれ合っていくけれど、成瀬と柚葵の間には、ある切なすぎる過去が隠されていた…。“消えたい"と“生きたい"の間で葛藤するふたりが向き合うとき、未来が動き出す――。(Amazonより)
春田 モカ(はるた もか)
埼玉県出身。2008年に『君がほしかったもの/★ワケあり婚★』でiらんど大賞2008ケータイ小説部門シーズン1優秀賞を受賞しデビュー(KADOKAWA刊)。以降、作家として果敢に活動し、人気作を多数創出。2014年に『呉服屋の若旦那に恋しました』で第2回ベリーズ文庫大賞の優秀賞を受賞し文庫化。(Amazonより)
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相手の考えていることがわかったらいいのにと思うことがありますが、実際に、相手の心が読めたら、今の誹謗中傷が溢れている世界では、とても煩わしいでしょうね。もしかしたら、人の心が読める人がいるかもしれません。どんな時に心を読まれても、恥ずかしくないようにしたいものです。
十字架にかけられていた犯罪人のひとりはイエスに悪口を言い、「あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え」と言った。ところが、もうひとりのほうが答えて、彼をたしなめて言った。「おまえは神をも恐れないのか。おまえも同じ刑罰を受けているではないか。われわれは、自分のしたことの報いを受けているのだからあたりまえだ。だがこの方は、悪いことは何もしなかったのだ。」そして言った。「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」イエスは、彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」
(ルカの福音書23章39~43節)