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出版社:ダイヤモンド社、著者:小倉広
 
 
小倉広(おぐらひろし)
経営コンサルタント、ビジネス書作家。『33歳からのルール』(明日香出版社)などを通じて、悩める30代を救うメンターとしても知られている。著書に『任せる技術』(日本経済新聞出版社)『自分でやった方が早い病』(星海社新書)など多数。リーダーシップやコーチングに悩んでいるときアドラー心理学に出会い、以来アドラーの勉強を続けている。アドラーの伝導者である岩井俊憲氏に師事し、人生やビジネスとアドラー心理学の架け橋となるべく活動を続ける。(Amazonより)

息子の勧めで、この本を読んだのですが、とてもいい本でした。
人生に思い悩んでいる方も、そうでない方も読まれることをお勧めします。
先日、ある方から「不眠症で困っている」という相談を受けたのですが、あまり良い答えが出来ませんでした。
この相談をもらう前に、この本に出会っていたら、良いアドバイスができていたかもしれません。
 
この本の中に、こんな話が出ていました。

苦しみから抜け出す方法はたった一つ。
他の人を喜ばせることだ。
「自分に何ができるか」を考え、それを実行すればよい。


神経症、不眠症で悩む患者が問いました。「どうすればこの苦しみから抜け出すことができるでしょうか?」アドラーは答えました。「他の人を喜ばせることです。『自分に何ができるだろうか?どうすれば他の人に喜んでもらえるだろうか?』と考え、それを行動に移すことです。そうすれば、悲しい思いや不眠はなくなり、すべてが解決するでしょう」
(中略)
自分よりも相手を大切にすると、共同体感覚は高まります。そして、幸福へとまた一歩近づくのです。

アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)
オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。
アドラーについては、初期の頃のフロイトとの関わりについて誤解があるが、アドラーはフロイトの共同研究者であり、1911年にはフロイトのグループとは完全に決別し、個人心理学(アドラー心理学)を創始した。
 
アドラーの人柄を伝えるエピソードには次のようなものがある。
 
アドラーはある講演の間中、毎日毎日サンドウィッチと温かい飲み物という簡単な食事であった。そのことである婦人が憤慨して言った。「アドラー博士。あなたのような立派な方に、毎日毎日サンドウィッチを食べさせるなんて非常識ですわ。」アドラーは静かに答えた。「奥さん。もし、仮に、わたしに立派なところがあったとしても、それは、わたしが食べてきたもののせいじゃありませんよ。」
(ウィキペディアより)

私たちはひとりひとり、隣人を喜ばせ、その徳を高め、その人の益となるようにすべきです。(ローマ15:2)