【富岡製糸場】ギヤマンの窓 | 少しでも良くして次代につなぐ

【富岡製糸場】ギヤマンの窓

お疲れ様です。
佐藤元信でございます。


ギヤマンの窓


 富岡製糸場では繰糸場建設の際、南北の面を大きくとるつくりにした。
これは勿論、自然採光用のためである。そこには2層の高さ約6メートルもの鉄の枠が作られ、当時の
人々が目にしたことのないガラスが全面にはめこまれたのである。紙の障子や襖しか知らない人々は、その明るさにさぞ驚いたことだろう。
 

 
 こうした製糸場の様子が「窓や障子はギヤマンで、糸操る車はかな車」と流行歌に歌われたと言う。
数年前のこと、卒寿の叔母が覚えていなかったため、「ギヤマン」の歌詞を確認できなかった。
 
 
 今年は節電に努め、明治の工女さんたちの苦労の一端を偲ぶことにしよう。

富岡製糸場解説員 下田裕紹さん