スカイリムのアマゾンレビューを見ると評価が真っ二つですな(ノ∀`) アチャー
私は現時点で最高のRPGだろうと思います。 しかし人によっては糞ゲー以下の評価を下す人もいる訳でしてね。 なぜなんだろうというのが今回の記事の内容です。 ・・・ですが記事が長いだけで延々と同じことを言ってるだけですのであしからずw(爆)
私はPS3版をプレイしてまして、もちろんカクツキに遭遇してたわけですw えーと、カクツキというのはPS3の処理速度が追い付かなくて、最悪1FPSぐらいにまでフレーム飛びが発生することなんですけどね。 まぁこの状態だとまったくゲームになりませんなw でまぁこんな状態のむごいゲームは評価に値しないというのが低評価の最大の理由ですね。そして親切さが足りない、ゲームの目的が解らないという評価が2点目の主な理由のようです。
1点目に関してはパッチ1.4でほとんど解決してますけども、まだ多少重い時もあります。 だけどガクガク状態の時でも頑張ってる人もいた訳です。 そりゃ個人差だろ?と言ってしまえば身も蓋もないわけですが、カクツキ始めた段階でこのゲームをプレイしなくなってしまった人はスカイリムに対する驚きと愛?が足りてない人で、プレイを続けてた人は有り余っていると言えるのではないでしょうかww(←極論ですけどもw) ゲームに各個人が何を求めていたのかという問いの結果でもありますね。
そもそもこのゲームの最大売りは広大な空間を「自由に」歩き回ることができて、且つほとんどのオブジェクトに自ら「干渉」できるという点にあるわけです。 お仕着せのムービーを見せられることもなく、攻略の順番が決まっているわけでもなく(実際はストーリーがありますが拘束は緩い)、ゲーム内でとれるアクションは全てやれる「自由とその結果」に憧れと驚きが発生するわけですね。
蝶や鳥は背景などではなく実際に弓で射ることが出来、取ることが出来、矢を射れば必ず何かに当たるまで飛び、鍋があれば料理が出来、料理があれば食べることが出来、椅子があれば座れ、崖があれば落ちる。街人は個別に生活をし、街人にも攻撃が出来、それぞれに「自分が干渉」した結果がフィードバックされる・・・
要するにゲーム内の自分と現実の世界の自分との接点が「干渉」するという行為で繋がるか否かだと思うんです。干渉「する」自由があるということは干渉「しない」という行動を取る「自由がある」ということですね。 逆に干渉できないということは、街人とはメッセージを伝えるだけの存在でして、看板の類(オブジェ)となんら変わらないという風にも考えることが出来ます。
いつでも気ままに何をやってもいいのがスカイリムの特徴です。 ある場所に行くにはステージのボスキャラを倒さないと行けないとかの拘束がほとんどないわけなんですね。 ゾブンガルデに行くにはメインストーリーを進めないといけませんが、別にそこに行かなくったってスカイリムを遊べないわけではありません。 むしろ行かなかった人の方が多いかもしれないのです。
ところがこの自由と拘束という正反対な関係は親切、不親切の関係に繋がっていきますね。 つまり自由を求めれば不親切になるのは仕方がないわけです。 次はどこに行って何をしなさいと指南してくれるNPCにフラグを立ててもらわないと進まない、又はステージ制のゲームならばステージを突破しない限りゲームが一切進まないというわけでして・・・それが是か非かというところが全体評価におけるキモだと思うんです。
日本におけるRPGというのは主人公が経験値とお金を貯めて徐々に強い敵を倒して最後にボスを倒して世界を救うというドラクエ的な王道ストーリーをだいたい踏襲してきましたね。 そのシステムそのものをRPGと呼ぶという程までに・・・w で、今まではこの概念までを覆すRPGのシステムはほとんどなかったと思うんですが、スカイリムはこの根本的なところが違うわけですよ。
スカイリムではボスとかある意味どうでもいいわけです。 世界とかもどうでもいいわけですw もちろんアルドゥインというボスキャラを倒して世界を救うこともできますが、別に世界中の人から祝福されるわけでもありませんし、領主達はそんなの関係ねーとばかり内戦に明け暮れています。
だからボスキャラを倒すこと「だけ」がこのゲームの目的ではないわけなんですね。 むしろその他のクエストを気ままに請け負って冒険していくというのが趣旨なんですね。 冒険そのものを楽しむ為の最低限のルールしか与えないから後は自由にやってくれ・・・といった感じです。
そうですねー これは公園までは連れて行くけどあとは勝手に遊びなさいというのと、滑り台まで連れて行って順番を守って滑らせたら次はブランコに連れていって・・・みたいな差かなw 日本のゲームだけをやってた時期とくらべると洋ゲーは不親切な部分が多いなと感じる時もあります。 これは日本のゲームにはユーザーの不便を解消してやりたい、面倒を見てやらなければならないという製作者の親心があり、ユーザー側には手軽に冒険を楽しみたいという要求があった。 それが一致していたという結果でしょうね。
すなわちゲームプレーヤーとして・・・”自由”を満喫するためにはどんな困難(酷いバク)をも乗り越えて生きたい(プレイ)したいという欲求が強い「冒険野郎タイプ」なのか、プレイできないような困難な目に合うぐらいなら何のための自由(ゲーム)なの?しなくていい苦労など無い方がいいに決まってるだろ?という「堅実タイプ」なのか。 極論2つのタイプにくっきり分かれるわけでは決してありませんが、どっちの傾向が色濃く出てくるのかで総論としてのスカイリムの評価が分かれる・・・といったところでしょうね。
PS3のカクツキ自体は微塵も擁護することはできませんけども、その理由のみで低評価とするにはあまりにも惜しいシステムなんですよ。 やはり出荷が遅れてもパッチが当たった今の状態で出荷すべきだったと思います。 ですが、カクツキバグが出た事により、そしてそれを理由にスカイリムを離れた人のコメントを見ることによって、RPGというものの本来の意味、面白さについてちょっと考えることが出来たのは収穫だったかなと思います。