Oh, moon, just take my lips away, just away, far away.



ふっくらとしたお月様が、



今日の僕はどうっだたか尋ねても、


何にも言ってくれない。



じゃあどうすりゃいいのか尋ねても、


何にも答えてくれない。



昨日よりも少し、ふっくらとしたお月様は、


ただ真っ暗な空の中に輝いていて、



その輪郭は仏様のほほのような丸みを以ってして、


如何ともしがたい不条理な世の中を、



にやついている。


完全の裏に隠れた不完全な者の嘲笑を以ってして。



僕は知っていた。


何もかも。


ただ知らないふりをしていた。


苦しいふりをしていた。


不条理だとさえ言っておけば良かった。




だから笑われた。




深呼吸して、もう一度空の見上げて、


うっすらうさぎが半分見えた。



Oh, moon, are you never bringing me a slight, only a slight glory to me?