外では、雨が降っています。


東京は、雪でしょうか。


ざぁーっという音と、時折雨粒がトタン板に落ちる、ぽつ、ぽつっという音。


こんなにも淋しいものでしょうか。


大地に降り注ぎ、山、川をつたって海に流れ込み、そして空へと帰っていく。この永遠の流転の中に僕もそっと身を置き、この世界を俯瞰できれば、どんなにも楽しいことでしょう。


そんなことを思いながら雨音を聞いていると、小さい頃、のどにキャンディを詰まらせて、オカンに逆さ吊りにされ、背中をバッシイィーン、と平手で叩かれ、ポォーン、とそれを吐き出したことを思い出します。


あめ、だけに。



どうも、すいませんでした。