2005年12月11日

カンバン方式の路上駐車と取締の民営化

テーマ:行政・地方自治

T社のカンバン方式をご存知だと思います。

部品の在庫を減らすために、ぎりぎりまで在庫を持たず、足りなくなったら看板で合図して持って来させるという方式(めちゃくちゃ荒っぽい表現ですが)です。これがT社の競争優位性の源泉の一つと言われているのですが、欧米ではかなり否定的にとらえられています。

部品を納品するためのトラックが工場周辺に路上駐車をし、渋滞をもたらすからなのですが、日本では表向きにはそれはあまり指摘されていません。

ただ、ブログの時代になって急激にそれが語られるようになった気がします。

多くのブロガーが、T社は道路を倉庫代わりにしていると指摘し、知る気になればその事実は誰でも気付く、周知の事実になりつつあります。

(愛知県の県民対話集会では議事録にそれがはっきり出ていて笑えました。)

企業は公害のときもそうだったのですが、地球環境や社会に迷惑をかけつつそのコストを負担せず、利益を上げる傾向にあります。

そして、社会がその事実に我慢できなくなったとき、初めて企業はそのコストを負担します。

これまで、このような事実が周知になるにはマスコミの頑張りが必要でした。しかし、マスコミは広告主たる大企業にマイナスになる記事はなるべく控えます。よって、なかなか事実は表面化しません。

ところが、現在、広告料に頼らないゲリラメディアである、インターネット、とくに誰でも発信できるブログの登場で、いろいろな社会問題の隠蔽は困難になりつつあります。

皆さんの家の近所では周知でも、隠蔽されている事実があるのもアスベスト問題で分かりました。

さて、某メーカーのカンバン方式の路上駐車は和光市でも時々あります。そして、あらゆるスペースをトラックが占領しています。

ある市会議員が団地の近くの公道の幅の広い部分にいつも停車しているトラックに腹を立て、ガードパイプを置かせました。

しかし、トラックはその外に停まるようになりました。そして、道路はますます狭く、危険になりました。


要は、路上駐車を取り締まればいいのですが、それは基本的にこれまでなかったわけです。カンバン方式の会社は基本的にエスタブリッシュメントの一員だからです。

今後、路上駐車を民間が取り締まるとして、彼らはどう動くのだろうかと実は興味しんしんです。

平成18年度から民間の取締員が街に出てきます。

カンバン方式がどうなるか、実は楽しみにしています。

追記:路上駐車で違反扱いになるのはあくまで運転手のいない場合であり、カンバン方式の路駐は関係なさそうに見えますが、取締りが強化されれば必ず影響が出ると思います。

本当は停車(運転手がいる場合)でも危険は危険なので何とかすべきなのですが。

なお、コインパーキング業界の見通しはウハウハのようですね。

追記:誤解を招いているようなので補足しますが、T社がやっていないのは当然です。下請けに作為か不作為かは別にして、とにかくやらせるのです。T社がやったら在庫の極小化はできませんから。そして、道路が倉庫になるのです。もちろん、優良企業は国の宝です。しかし、相手が優良企業だから「仕方がない」と思って思考を停止する人種では、世の中は変えられません。私は思考停止は避けたいのです。

なお、会社名は一応伏せました。(12/20)

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コメント

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20 ■貞子ちゃんさまコメントありがとうございます

私の日常の意見は多分、貞子ちゃんさんと同じようなものだと思います。
ただ、「皆が優良企業に食わせてもらっているのだからある程度しゃーないだろう」というのは、私もそういう方向に流されがちなのですが、ある意味あきらめの思想ではないでしょうか。私は「仕方がない」という言葉を私の辞書から追放したいと思っています。
社会貢献度の高い優良企業に感謝しつつ、世の中をより良くするための批判精神は一応持ち続けたいのです。

19 ■無題

下請けや孫受けクラスの 県外での『粗暴な振る舞い』は 決して許されるべきではありません。
しかしながら・・・・・それを言い出だしたら すべての大企業の元で頑張っている中小企業・弱小企業の活力そのものを奪ってしまう。とてもとても難しい問題です。
松本さんが指摘することは『正しい』ことですが、それだったら日本国内の法人税をもっと下げて欲しいという産業界の方々の意見にも耳を傾けて欲しい。
松本さんこのブログは 日本の産業の空洞化を促進してしまう危険も内包していることだけは ご指摘させていただきます。
トヨタ関連の人間は ときとして 『身内にだけ誠実で優しい』という表現で 都市部から揶揄されることもあります。しかしながら 身内にさえも誠実でなかった企業が グローバル時代に衰退したのは どうしたことでしょうか。
あるいは 世界が注目するトヨタ看板方式およびキャノン・セル方式を確立したトヨタとキャノンが 日本でただ二つ 終身雇用を守り続けられたグローバル企業であるということは もっと強調されるべきだと思います。
トヨタは日本がどん底の不景気のときも 潤沢な資金で 自社の株が下がったときに 『株主にご迷惑をかけている』ということで自社株買いをして買い支えています。
潤沢な資金があったので 研究開発に数十年もかかる夢のハイブリッド車の開発・実現も可能でした。
ちなみに 私はトヨタの回し者ではありません。念のために。
製造業およびIT関連の新興企業は 少なくとも 日本の裏社会とは結びついていません。だからマスメディアも パッシングしやすいのでしょうね。マスメディアそのものが もう裏社会とは切っても切れない社会になっているではないでしょうか。

18 ■なにかが違う

愛知県民のひとりとして 一言。
やはりx37wさんのご意見と同じです。
こちらのほうでは トヨタのトラックが違法駐車しているところを私は見たことが有りません。トヨタの看板方式は キャノンのセル方式と同じで 欧米のみならず海外からの注目されています。元町工場と言うのが豊田市にあるのですが 元町工場は海外からの見学者(視察)や研修者のためにだけ存在しているような 看板方式を世界に広めるための見学用の工場です。
トヨタの孫受けクラスになると かなり危険な仕事は多いと聞いています。(おおむね 移民の人が就労しています。)
労働条件が厳しすぎるという話とか 過労死問題を愛知圏内の共産党は取り上げますが 当たり前の話ですが 死なない人が99%です。(私から見たら 個人的にNo!といえなかった人 くつろげる家庭が無かった人々が死んでいったような気がします。)
ただ一言だけ言わせてください。
トヨタ企業グループの孫受けにもなりたくてもなれなかった中小企業や零細企業は 愛知県内でも 自動車関連の企業でも
不況時代は 廃業したところが多かったということです。
『乾いたタオルからも水を絞る』のがトヨタです。だから どれほど円高が進んでも 未だに国内で工場を閉鎖しないで済んでいるのです。
さらに トヨタの企業城下町の夏祭りへ参加すると 普通の工場の労働者が とてもとても幸せそうに家族連れで沢山集まるという事実です。

17 ■x37wさまコメントありがとうございます

おっしゃるとおり、トヨタ本体ではないのかもしれませんね。また、欧米での評価ですが、文献ではなくある環境系の学者の言葉の引用ですので、はっきりした根拠を示すことは私には困難です。
ただ、部品在庫削減の一手法として一時大々的に取り上げられたのは事実です。

16 ■愛知県民として

トヨタグループの工場は至るところで見ていますが、少なくともトヨタ本体をはじめグループ企業の工場は広大なスペースを持ち、部品納入などの作業も敷地内で行っていると認識しています。ただ、川下の下請け、孫請け企業の工場には道路で作業をしているところが多いのは確かです。そこに出入りしているトラックの多くがトヨタの名前を派手に掲げているので「トヨタのトラックだ」と思っている人も多いと思いますが、現実は必ずしもそうでない場合も多いのではないかと思うのですが(別にトヨタとは利害関係はありません。稔のため)。

カンバン方式に代表される徹底したTQCによるコスト削減がトヨタ関連の仕事をしている中小規模の工場にも徹底しているがために、関連中小企業の工場前での路上駐車が常態化してしまったというのが実情に近いのではないかと認識していますが、どうなんでしょうね。勿論、過剰なコスト削減を下請けに強いて自分たちは手を汚さないトヨタのやり方に問題があるとは言えると思います。しかしトヨタ自体が路駐での作業を常態化しているというのが正しいのかどうかについては正直自信をもってそうだとは言い切れない部分があるのです(その必要がないほどどの工場も広大で、逆に道路から敷地内の工場まで運ぶほうが大変です。土地の狭い関東の工場ではそういうところもあるのかも知れません)。

あとカンバン方式が欧米で否定的に捕らえられているというのは初めて聞きました。一時は競うように導入されていたと思いますが、最近になって何か事情が変わったのでしょうか。ご教授下されば幸いです。

15 ■自動販売機ビジネスで金持ちになるぞさまコメントありがとうございます

十分おもしろ情報を発信しておられると思いますよ。
私も純粋に楽しむだけでなく、私だったらこうするかな、などと考えながら見ています。

14 ■tukazi さまコメントありがとうございます

コメントの後半に人生のベテランとしての観察眼を感じます。トラブルは多そうですよ。

13 ■レブロンさまコメントありがとうございます

いくら超優良企業の「世界のト◎タ」でも、光と影はあります。
ただ、おっしゃるとおり、「他人にまったく迷惑をかけないというのは至難の業」ですから、この側面だけを見るというのはまずいとは、私も思っています。

12 ■be-yanさまコメントありがとうございます

それでも、トヨタ方式はすごいですし、トヨタのコストで中国に勝つという明確な意識は尊敬すべきものです。
来年、何も変わらないとは思いませんが、予想ができません。

11 ■盛田克男さまコメントありがとうございます

あくまで「そういう側面もあります」、という記事です。
言われてみればその通りなのですが。

10 ■valveさまコメントありがとうございます

誤解を招いているかもしれませんが、カンバン方式は在庫を極小化する優れた方法です。
ただ、ものには限度があるわけです。

9 ■litigation711さまコメントありがとうございます

まあ、危なくないところになるべく停めているのだと思います。ただ、それでもやはり危険な場合は多々あるでしょうね。
何より、この話はアメリカでは非常に有名なのですが、なぜか・・・・。

8 ■初めて知りました。

さすが、世界のトヨタですね。巨大な広告主だけあり、テレビではいっさいこんな情報を得ることはできません。いかに、既存のメディアが信用できないかが、よくわかりますね。
駐車違反の取り締まりは、役所だろうと民間だろうと、まったく期待していません。
「やりやすいところ」しか、しないですから。まして、民間になれば、簡単に「企業と談合」できそうですしね。
地道にネットで指摘して、社会問題になるまで話題を盛り上げるしか、対抗手段はなさそうです。

7 ■カンバン方式のこと・・・

あまり知りませんでしたが、よく分かりました(^^)
こんなところでもブログが一役買っているんですね!
僕もいろんな情報を発信していこう~

6 ■せまい日本では

路上の場合、駐車も停車も人に対して危険を及ぼすと思います。
自動車の恩恵には企業だけでなく個人も受けています。
この便利さが他人に及ぼす危機をみなが知って行動すべきです。
民間取締り員の皆さんのご苦労が、今から心配です。

5 ■カンバン方式

企業のやり方の一つとしてありなのかも、と思いますし、誤解を恐れずに言えば、この事に限らず、他人にまったく迷惑をかけないというのは至難の業でしょう。

要は、程度モノなんでしょうね。
僕は元パチンコ店員でしたが、アイドリングや路上駐車には気を配っていたものの、まったく近辺に迷惑をかけなかったかというと自信はありません。そうでなくとも良いイメージで見られない業界です。もちろん、その事への言い訳を言いたいのではなく。。。

ただ一定の度合いを超えてしまうようなら、超えない努力を、そしてその事への理解を得られるような誠意も必要なのですが、いつでも企業と地元住民の間に問題が起これば、企業は話し合いを否定し、強硬策に出ます。問題はこの姿勢ですね。ふてぶてしいでは済まされません。

4 ■なるほど…、です。

一般的な記事しか見ていませんでしたし、周辺の方々が迷惑していることを初めて知りました。
来年が楽しみですね…。

3 ■いやぁ、これは勉強になりました。

良いことしかイメージしてませんでした、トヨタに対して。なるほど、こんなしわ寄せもあるんですね。トータルで企業を評価しないといけませんね。道路が倉庫ではまずいです。ありがとうございました。

2 ■私は嫌いですね

他人にわからないように付けを回して自分だけ儲かれば良いという発想が汚らしい。民間の取り締まりは果たして平等に行われるのでしょうか?

1 ■危険は即排除の方向で、よろしくお願いします!(私、横浜市民ですが。。。)

周囲に迷惑をかけて我慢と忍耐を押し付けて儲けてきたのかぁ、ほぉぉぉ。即やめてもらいたいですわ。

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