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2010年10月30日

なぜ「不交付団体」なのに財政が苦しいのか

テーマ:和光市ネタ

和光市は地方交付税の不交付団体です。

不交付団体とは、単純に言うと税収だけで基本的な市の事業をこなせる、と総務省の計算上認定された団体です。

21年度を閉めた時点で不交付団体は74市町村と東京都の75団体(基準となっているのは19~21年度の決算数値)。

20年度は151市町村と東京都でしたから、半減しています。

単純に考えれば、日本で最も裕福な75団体と見ることもできます。しかし、実際には多くの不交付団体がこの景気後退により塗炭の苦しみを味わっています。


最大の要因は税収が減ったらそのまま収入(歳入)が減るということです。

和光市の場合、平成18年度の税収は約143.3億円、19年度は約148.5億円でした。20年度は147.4億円です。ところが、21年度はリーマンショック以後の景気後退の波をもろにかぶって140.6億円、22年度の予算は手堅く見積もってはいるものの、132億円を予定しています(税収は前年の所得税等をベースに決まるため、遅れて影響を受けます)。
(詳細はリンク先 の5ページ上半分のグラフをご覧ください。)


また、地方交付税の交付団体は税収が減ると地方交付税が増えるので、景気後退の影響はあまりありません。

さらに、民主党政権になって以来、1.1兆円の財政措置が自治体にはありましたが、不交付団体である和光市が恩恵を受けることはできませんでした。

さらに、不交付団体には懲罰的な多数の不利益措置があります。

(不交付団体の不利益措置はリンク先 の資料⑦参照。あまりの仕打ちに驚かれると思います。そもそも地域間の財源調整は地方交付税で行われているのです。その上に、国も県も、不交付団体にはさまざまなペナルティを課しているのです。この点、いくら窮状を訴えてもなしのつぶてです。)


では、歳入が減った穴はどう埋めるのかというと、歳出(支出)を減らすか借金をするか、貯金を取り崩すしかないのです。

それでもたくさんの貯金があれば、あるいは借金がごくごく少なければ景気回復までそれを原資に乗り切ろうという選択肢もあります。

しかし、和光市の場合、それも限界近くに来ています。


景気後退時に、なぜ不交付団体は特別に苦しいのかをご理解いただけたでしょうか。

そもそも、不交付団体の経営においては、税収にゆとりがあるときにある程度の蓄えをしておき、不況に備えなければならないものなのです。その備えが無い以上、事業の縮小や料金の値上げを、好む、好まざるは関係なく実施しなければ市は成り立ちません。

さらには、ここ数年の税収的には今より豊かだった事業年度において、市はさまざまな大型の投資をリースで行いました。リースで契約した金額は後年度の分割払いとなり、毎年確実に出て行く固定的な経費となります。

この経費負担がまた、税収減の和光市の財政を苦しめています。

さらに、先程リンクしたサイト の5ページの下半分にある資料をご覧いただきたいのですが、福祉系の経費は不況と高齢者の増加でうなぎ登りです。

和光市はまちが始まって以来と言ってもよい、苦しい状況に追い込まれています。


この辺りを財政情報を市民の皆様と共有することで皆様との認識のズレをなくすべく、先日は決算概要説明会を行いました。

また、11月18日(木曜日)午後7時~午後9時(中央公民館)の財政白書説明会ではより深い分析をお示しします。

なお、今後、さらなる経費の再検討や無駄の撲滅にも励んで行きます。

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2010年10月27日

広島県知事の「育児休業」に批判続出というけれど

テーマ:出産・育児

広島県知事の育児休業に批判が集まっているとのこと。

「取れない人がいるのに」という意見が多いようですが、よくよく知事の動きを見ていると単なる育児時短ですね。しかも、時短もさほど目くじらを立てるほどの水準のものではありません。

さらに、危機管理というけれど、危機管理に支障があるような時短ではない、というのが実態です。

そもそも、ここのところ取りざたされている首長の育休の実態は「微々たる育児時短」であり、報道を見ていると事務的な支障が最小限になるよう、各首長は配慮しています。

首長は決裁などがあるから、長期間役所を離れることは難しいものです。そもそも首長が本当の意味での育児休業を取ることなど物理的に無理なのです。

(そういう意味で「看板に偽りあり」という批判はあるのかもしれません。)


要するに一連の「育休ブーム」は針小棒大の「育休」を取り、育休に理解があることのアピール、男性の育休取得推進の広報をやっているだけ。

私も男性が育児のために休むことをできるだけ推進したいと思いますし、そのための広報をしたいと思います。そういう意味も込め、毎日毎日保育園への我が子の送迎を続けています。

多分、広島県知事さんは毎日、自宅で「育休」を取りながら知事としての仕事をしこしここなしていると思いますよ。もちろん、我が子のオムツを替えながら。

経営者は基本的にどこにいても仕事からは離れられないのです。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101026-OYT1T01046.htm


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2010年10月22日

童謡詩劇 うずら(市民参加の新作オペラです) のお知らせ~追記あり

テーマ:ブログ
この土日(10月23日、24日)、サンアゼリアで「童謡詩劇 うずら」という公演があります。これは市民参加の新作オペラ(童謡詩劇、と名付けられています)です。

童謡「叱られて」や「みどりのそよ風」「靴が鳴る」などで知られる、和光市ゆかりの童謡詩人 清水かつら の既存の童謡や、まだ曲のついていない詩へ作曲したものを新曲として中心的に取り入れながら、全編に渡るオーケストラの調べが新作舞台芸術を情景豊かに彩ります。
というのが公式なアナウンスですが、この「うずら」には和光市やその近隣の人々がたくさん参加しています。
プロのオーケストラやオペラ歌手とともに、市民の合唱団が参加して、長期間の猛特訓をしてきました。いま、素晴らしい舞台が完成しつつあります。
興味がおありの方はぜひ、ご覧いたたければと思います。
http://www.sunazalea.or.jp/uzura/
追記:youtubeにプロモーションビデオがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=s0jFiAxfoVg
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2010年10月19日

決算概要説明会での資料を公表

テーマ:自治体の分析

先日、決算概要説明会を開催しました。
企業おけるIR説明会に相当するものを、という意気込みで、さらには4ページものの資料で誰にでも分かりやすい説明を目指しました(実際にはグラフの補足で5ページ目があります)。


正直、和光市では予算の都合でバランスシートもまだ、単体の総務省方式改訂モデルですし、そもそも今回は総務省の予算決算の体系で説明する資料なので、ここでお示しする資料はそういう内容です。
ですから、バランスシート等に関する内容は、今後公表する財務4表をご覧いただければと思います(当日も、バランスシートでやるべきだ、等のご意見がありました)。

当日の資料は下記です。http://www.city.wako.lg.jp/home/busho/_5858/_5859/_5860/_5862/_9436.html


我々としては分かりやすい資料を心がけて、常に工夫しています。
ただ、あくまで予算や人員、時間の制約がある中でのこの内容であるとご理解いただければと思います。

そういう関係を踏まえて、建設的な改善のご提案がいただければと思います。

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2010年10月18日

留守晴夫『常に諸子の先頭に在り』

テーマ:書評

合理精神なき太平洋戦争を展開した日本軍にあって、数少ない合理的な戦いを実践した栗林忠道中将。
栗林中将の戦いや発言、行動について分析するとともに、日本(人)にありがちな、希望的観測から行動する、現状を正面から見ない・見て見ぬふりをする、事実の分析を十分に踏まえた作戦の構築を怠る、すぐに諦める、等々の非合理的な判断、行動の事例をえぐり出す、ある種の日本人論。
正直、言われると辛い内容が多いけれど、確かに的を射ていると感じる点が多い。
もちろん、外国人がそうではないかどうかは私は知らないけれど、本書から我々が得るものは大きい。

今、財政破綻に向かって突き進んでいるのに、現状をまともに踏まえた政策が採用されない状況、一昔前の合理的とは言い難いバブル崩壊期の企業の数多くの誤った戦略的判断など、いちいち胸に突き刺さる。
少なくとも、私には本当にためになった。

(ちなみに、和光市が現在検討している料金の値上げについては、必要以上の赤字垂れ流しの現実を正面から見据えた判断として、何卒ご理解賜りたいと思っています。)

ただ、肝心の栗林忠道について詳細に描けているかというと、物足りなかったのではあるけれど。
それと、旧字体を採用しているため「讀みにくい」。



ちなみに、本書のタイトルは「日本は戦に敗れたりと言えども、いつの日か国民が、諸君らの勲功を讃え、諸君らの霊に涙し黙祷を奉げる日が必ずや来るであろう。安んじて国に殉ずるべし。予は常に諸子の先頭に在り。」という栗林中将の言葉から来ています。
現代の楠公と言っても過言ではない栗林中将を心から尊敬しています。

*私はアメリカ映画「硫黄島からの手紙」で栗林中将を知りました。本来、もっと昔に知っておくべきでした。この点、日本人として恥ずかしいです。



↓amazonのリンクです。

常に諸子の先頭に在り―陸軍中將栗林忠道と硫黄島戰
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