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2008年12月31日

この一年を振り返って~財政漬けの一年

テーマ:活動日記

2008年が間もなく終わろうとしています。

この一年間は、自治体の財政について考えたり話する機会が多かった気がします。

千葉商科大学会計専門職大学院と公会計研究所の共催の「自治体財政研究会」では、自治体の財政の見方の基礎、長期財政分析の考え方などのお話をさせていただきました。

秋には前我孫子市長の福嶋浩彦さんとコラボで自治体の財政について話をするという機会もいただきました。彼の市民自治イズムは財政という切り口でも冴えわたっていました。

また、雑誌「エルネオス」でも自治体財政の見方の記事を書かせていただいたり、あるいは、雑誌の匿名記事を書くために以前からお目にかかりたかった多摩自治研究所の大和田一紘さんを訪ねて日野までうかがったり…。

特に、財政についてお話をするために北海道と九州を訪問し、現地の議員や市民の皆さんと交流できたことは本当に勉強になりました。

関東近辺の自治体の財政については、議員仲間との交流でいろいろと知っていたのですが、地方には地方にしかない問題や補助金など、私の知らない世界がたくさんあることがわかりました。

人前でお話をする機会が時々あるとはいえ、私自身、現地の皆さんとのやり取りの中でいろいろと教わり、それで成長することができたと思っています。


また、夏には大学生インターンのU君にいろいろと手伝っていただきましたが、特に彼には懸案だった長期の決算カードのデータ入力をやっていただき、ようやくこれまでは一部を除き10年分しかさかのぼっていなかった、和光市のデータについても整理することができました。

その中で、現職市長の野木さんと、その前の田中さん、さらに前の柳下さんのそれぞれの財政運営について、私のビラ、会派「新しい風」のビラや、あるいは市内のミニコミ誌を通して市民に知っていただくこともでき、これも意義深かったと思います。


折しも世界経済の大転換期、和光市はその直接的な影響を大きく受けています。

そんな中、夏までの私の市政への姿勢と比較しても、私の考え方は大きく動いています。今の施策の延長線上では、和光市の財政を立て直すことは難しい、そして、これからの数年間に求められるのは、抜本的な改革である、ということ、それを昨今は今まで以上にはっきり認識しつつあります。


これまでも、自動車業界が今後も今までどおりである理由などない中で、和光市は法人市民税がないものとして運営しなければならない、と一貫して訴えてきました。

また、財政危機は近い、と訴えても来ました。その、実現してほしくない予測はもっとも極端な形で実現しつつあります。


時々仕事をさせていただいているある雑誌の忘年会で、私と同年代の編集長は「来年はとても厳しくなりそうだけれども、少しはいいことがありますように」と乾杯の音頭をとりました。

もっともな認識だと思います。

厳しい中で明るい未来への種も蒔いていきたいものです。


この一年間、あらたに得たいろいろな知識、知恵をしっかりと消化しつつ、和光市により大きく貢献できたら、と思っています。

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2008年12月30日

橋本淳司『水問題の重要性に気づいていない日本人』(PHP研究所)

テーマ:書評

先般、お目にかかった水問題ジャーナリストの橋本淳司 さんの著書を読みました。

水問題を重要なテーマの一つとしてとらえている私としては「読んでよかった」と感じさせられる一冊。

本書は全体の構成としては、著者がお気楽な水好きから、水問題の本質に目覚めるまでの流れのなかで、読者に水問題について考えてもらおう、という作りになっています。


第一章はボトル入りで売られている水について、その中身や日本の「ミネラルウォーター」は実はあまりミネラルウォーターではない、という現状などを説明しています。

また、ボトル入り水の流通に多量の石油が使われていることやヨーロッパでは重視されている「水の中の生態系」(これを重視して、消毒しない)の話も興味深いです。

章の結びの水は金持ちに向かって流れる、という言葉が象徴的でした。


第二章は、過去の著者の名水探訪の話から入ります。

そして、群馬県が「水の特区」をつくり、ヨーロッパ同様、消毒なしの水を売ろうとして県内の26の有名な湧水を調査したところ、(あの群馬にさえ)一か所もそのまま水を飲み水として売れる場所がなかった、という事実が描かれます。原因は農業と畜産と生活の排水です。ヨーロッパでは取水源の保護が非常に重視されているのとは対照的です

次に、生活排水です。良くある話ですが、コップ一杯のビールを流すには、バケツ15杯、300リットルの水で薄めないと魚が住めないとか。ここで面白いのは著者がラーメン好きなのでとんこつラーメンと東京醤油ラーメンを比較しているところ。前者は家庭の風呂桶20杯分、後者は3.3杯分が必要という。

また工場排水についても、規制をあらゆる方法でかいくぐっている実態が描かれています。某食品会社のゼロエミッション工場(廃棄物ゼロ)、よくよく見ると「工業廃水は計算から除いて」いるらしいです。

さらに、湧水ブームで沸く各地で行われている他人そっちのけの大量持ち帰りの情けない姿についても、著者が各地の事情を見ているだけに、えぐい様子が描かれています(私のふるさと明石市の「亀の水」も行列が凄くて大変なことになっています。人ってなぜ、行列になると喧嘩になるんでしょうね…)。

国の姿勢も問題です。国内の「ボトル水」と欧米の「ミネラルウォーター」では水源保護への取り組みが天と地ほど違うという事実。

著者は「水を商品化することの問題性」を強調します


第三章。ここではいろいろな健康水などに関する論評。イオン水とかそういうマルチ商法な水をはじめ、整水器などの話が客観的に描かれている。バナジウム水の騙しの仕組みが面白かった。


第四章は、日本人がいかに大量の水を使っているか、そして、世界各国でいかに水が不足しているか。

1日320リットル使っている日本の子どもたちに一日50リットルの水で生活してもらう体験が面白かったですね。

また、食糧の輸入は水の輸入と同じである、という本書の視点もまた大切だと思いました。そういう意味では、日本は水の輸入大国なんですね。


第五章は中国で深刻になりつつある水不足事情。

バラバラに報道で見ているとわからないが、農業などのために黄河が最大700キロも干上がる、というような事態が毎年起こっているという。

また、日本の越境汚染もまた、まとめてよく描かれていて、恐ろしくなります。


第六章は水道の話。私が『自治体連続破綻の時代』を書いた時に調べたような内容かな、と思いました。この本があればもっと楽に書けたのに…。

ただ、興味深かったのは緩速処理(生物処理、緩速ろ過)が復権する兆しであるということ。これは、おいしい水を低コストで作る切り札なので、水利権などいろいろ問題はありつつ、和光市でもできればいいのに、と思います。

ただ、生物処理については匠の技的なものが必要で、あまり甘い幻想は持ってはならないという現実もあります。(著者より「そんなことないよ」とのコメントあり。私の知識は古かったらしいです。)

高度処理については、著者はちょっと良く書き過ぎかもしれません。著者も書いていますが高度処理はコストが高く、電気などもたくさん使います。都市部だからこそできる、と表現しているのですが、都市部の自治体の財政も逼迫しています。高度処理に未来はありません。

また、シンガポールが下水を高度処理して飲料水にしている話も興味深かったですね。


ということで、下水についてはあまり言及がない(残念)ものの、現代の水事情について、これほどまとまっていて読みやすい本はないのではないかと思います。

公務員、同業の地方議員はじめ、すべての日本人にお勧めします。


追記:著者よりコメントをいただました。その際、緩速処理の大御所・中本先生が信州大学を退職され、新しくNPO法人を立ち上げて活動を継続しておられることも教えていただきました。リンク先 をぜひご覧ください。また、橋本さんのサイトはリンク先 をご覧ください。


↓アマゾンの商品リンク

水問題の重要性に気づいていない日本人 「おいしい水の話」から「酸性雨の話」まで

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2008年12月29日

いただいたお叱りとお詫び

テーマ:活動日記

議会報告をお配りする中で、ある市内の方から「松本君、以前名刺を渡したけど、一向に来ないね」というお叱り。今度じっくりお伺いすることに。

ある議員のご近所で行き辛い、というのもさることながら、私が名簿管理をできていないというのが最大の原因です。


議員によってはいつお伺いして、どういう話をして、ということをカード化しているケースやデータベース化しているケースもあり、感心するのですが…。


議会報告を郵送する議員が多いのですが、私は郵送は基本的にあまり行っていません。これも、名簿管理の問題が大きな壁となっています(もう一つはコストです)。


ただ、ここが改善できる見込みがあるかというと、難しいというのが現状です。

この点はできれば目をつむっていただけますとありがたいです。


また、親しい各地の議員から郵送でいろいろな議会報告をいただくのですが、こちらからは基本的にお送りできていません。これもマンパワー的にも資金的にもちょっと対応ができないということをご承知おきいただけると助かります。


現状としては、市内の方々一人でも多くに議会報告をお届けすることを優先させていただいています。

(各地の議員の皆様には、行事などでお目にかかる際にビラをお渡しさせていただきますのでそれでご勘弁ください。)


○月刊誌『地方自治職員研修』にて、これからの自治体のリスク要因について執筆。

資金リスクやコンプライアンスリスクについて事例により検証しています

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2008年12月28日

大和中学体育館を視察

テーマ:活動日記

会派「新しい風」では、年末に大和中学体育館の視察に行ってきました。

目的は「大和中学の体育館ははたして取り壊し→建て替え」相当か、を検証することです。

和光市議会議員(39歳、無所属) 松本たけひろの「持続可能な改革」日記-西川さん <写真は西川議員。チェックのための道具も完備で頼もしい限り>

建設業界出身の西川まさはる議員は体育館の工事の経験もあり、的確に体育館の状態をチェックします。財政とか会計とか労務管理とかの知識しかない私が行って現場を見ても正直、「うーん、傷んでない気がするけどわからん」という感じでしたが、経験者は違います。


結論はどうだったかというと、設計の問題や致命的な破損がない限り、慌てて壊すようなものではない可能性が高い、ということ。

今後、もう少し検証しますが、建て替えのための建て替えなのではないか、という疑いを私たちは持っています。

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2008年12月27日

和光市議会で補正予算の修正がなされたことに関する報道について

テーマ:ニュース

市議会定例会では最終日に大和中学校の体育館に関する部分を補正予算から削除する、予算修正が可決されました。

これは地域ネタとしては大きな話なのですが、これを報道したのは何と朝日新聞一社(20日)でした。

不思議に思った私は、先日の日記に書いたように、他社の記者に確認したのですが、どうやら市の報道へのリリースでは、補正の一部が修正されたことは伏せられていたのです。

これは市民の知る権利への重大な侵害です。

このリリースの担当者は何を考えているのか、ということです。

重要なことほど積極的に公表する、これは基本中の基本です。

報道に関する認識の甘さに呆れてモノが言えませんでした。


○月刊誌『地方自治職員研修』にて、これからの自治体のリスク要因について執筆。

資金リスクやコンプライアンスリスクについて事例により検証しています

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