新元号が「令和」と発表され、各地で新しいものを迎えるムードが高まっています。
 
さて、この元号なんですが、法律上は「元号法」というものに根拠があります。
元号法は、条文が2つしかありません。
 
元号法
1 元号は、政令で定める。
2 元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める。
附 則
1 この法律は、公布の日から施行する。
2 昭和の元号は、本則第一項の規定に基づき定められたものとする。
 
なお、戦前は皇室典範というものに、元号を定める根拠がありました。
しかし、戦後になって、皇室典範が改正され、元号を定める根拠法がなくなりました。
 
そこで、1979年(昭和54年)に元号法が制定されたのです。
昭和という元号は、戦後しばらくは根拠がなかったのですが、
元号法の附則2条の
「昭和の元号は、本則第一項の規定に基づき定められたものとする。」
という規定ができたことにより、元号法に基づくものになりました。
さて、元号法1条にあるとおり、元号は政令で定められます。
 
政令第百四十三号
 元号を改める政令
内閣は、元号法(昭和五十四年法律第四十三号)第一項の規定に基づき、この政令を制定する。
 元号を令和に改める。
附則
この政令は、天皇の退位等に関する皇室典範特例法(平成二十九年法律第六十三号)の施行の日(平成三十一年四月三十日)の翌日から施行する。

ちなみに、皇室典範特例法というのは、平成天皇の生前退位を定めた(平成天皇一代限りに適用される)特例法です。
この特例法の翌日から元号が改められます。
 
また、この政令は、総務省により、各自治体に通知もされております。
その通知の中には元号の読み方や、元号の由来を説明した内閣総理大臣談話もあります。
 
マスコミ等により報道もありました、令和の由来である万葉集の
「初春の令月にして 気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫す」
という句も掲載されております。

興味のある方はぜひご覧ください。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000612239.pdf
 
余談ですが、万葉集の漢字は様々なものが使われてますね。「珮」という漢字を探すのに苦労しました。当時の装身具のようですね。
 
ちなみに「令和」を掲げるイラストは、「いやすとや」さんの素材になります。
https://www.irasutoya.com/2019/04/blog-post_34.html
 

新橋虎ノ門法律事務所 共同代表弁護士 武山茂樹

 

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