嘉手刈観音堂の火災の歴史を調べているうちに、
伊波集落のどこかに「火の神」があるはずだと
推測しながら探してみました。
すると、数明親雲上の墓から西に
約100m進んだ所にありました。
案の定、伊波グスクの下にある民家の中に、
ひっそりと佇んでいました。
『火の神』は、いわば『通信施設』なので、
こちらの調子が悪くなると、
神々、御仏様との交信が取りにくくなるため、
あまりよくないそうです。
現代の私たち人間も同様に、
お互いの「意思疎通」をはかることが
幸せな生活を送る根源となります。
時々、日々の生活で
誤解や行き違いが出ることもあるので、
そういった人間事を解きながら行動を起こさないと、
不運な方向へ導かれる場合があります。
ましてや、神々との交信において、
誤解や行き違いが生じると大変なことになるので、
火の神をきちんとして、
常にクリアな状態を保つ必要があります。
人間事も神事も、
【コミュニケーションをこまめに取ること】が重要で、
正しいとか正しくないとかではないと考えます。
たとえ正論を唱えても、解決に至ることは少ないです。
それよりも、
【思いやりの心をもって、受け入れること】が
大切だと実感します。
【お互いの役割を把握して、協力し合うこと】が
何よりも喜びに変わることが多々ありますからね。