こんにちは、受付の浅田です。
2月も下旬となり、少しずつ春の気配も感じる季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしですか?
さて、今回は
「妊娠と歯周病」
について調べてみました。
歯周病の直接の原因は細菌感染ですが、かかりやすさの因子の一つに女性であることがあげられます。
思春期になると女性ホルモンが多量に分泌されます。この女性ホルモンによって歯肉は刺激に対して敏感になり、月経がはじまるようになると、歯肉に炎症が生じやすくなります。
さらに歯周病源菌は女性ホルモンを栄養に増殖していき、妊娠による女性ホルモンの増加もかかりやすさの因子になります。
妊娠中は歯周病が酷くなりやすく、口腔内の状況悪化にとどまらず、胎児への影響、早産や低体重児出産にもかかわってきます。
妊娠中に起こる口腔内の変化として特に気を付けておきたいことを3つ挙げておきます。
①妊娠性歯肉炎
妊娠すると女性ホルモンの増加によって歯肉が刺激に敏感になる為におこるものです。
症状としては、「歯ぐきが赤く、ぶよぶよと腫れている」 「歯みがきの時に出血しやすい」が挙げられます。
この妊娠性歯肉炎は妊娠前に気づかない程度の炎症があった場合は、その炎症がさらにひどくなります。また、体内の免疫力の低下に伴い、歯肉の免疫力も低下します。さらに女性ホルモンの影響で唾液の分泌量の低下し口の中が乾きやすくなったり、唾液の酸を中和する力が落ちて、口の中が酸性に傾きやすくなったりします。
さらにつわりのひどい妊婦さんは歯磨きがしづらい状況であったりすると、唾液による殺菌作用と潤滑作用が損なわれ、プラークもたくさん付いているなどにより歯肉炎から歯周病へと進行していきます。
妊娠性歯肉炎は妊娠末期には自然におさまりますが、それまでの間に歯周病へと重症化しないようにに気を付けましょう。
②早産や低体重出産
1996年米国での報告では、重い歯周病を患っていると早産(37 週未満)で低体重児出産(2500g未満)の危険率が5.9倍、初産では6.7倍にも達したということです。
歯周病により出されるサイトカインという炎症物質が歯周病の悪化だけでなく、子宮収縮などを誘発していることも明らかにされつつあります。
③妊娠性エプーリス
妊娠性エプーリスはいわゆる歯周病とは違い、女性ホルモンの増加によって、赤い腫れや痛み、出血を伴う歯茎にできる良性の腫瘍です。妊娠初期から中期にかけて多く発症し、出産後に自然消失するケースが多いです。
妊娠性エスープリができたところは歯ブラシがあてづらく、汚れがたまりやすいので、歯周病へのリスクが高まります。
このように妊娠中は、口腔内環境の変化や口腔内のお手入れがしにくくなることで、母子ともにリスクが高くなります。
そこで気をつけることは
●毎日のセルフケアとして
歯ブラシはヘッドの小さいもの、食後のブラッシングが難しい時はうがいなどを行い、体調の良い時間にブラッシングをしましょう。
また匂いに敏感な時は歯磨剤の量を減らしたり、味や匂いがきつくない洗口液のうがいにしたりするなどの工夫をしましょう。できれば、デンタルフロスや歯間ブラシも使用しましょう。
唾液量なども少なくなります、うがいや水分の補給(無糖の物)などで口腔内の乾燥を予防しましょう。特にコロナ禍でマスク生活が長くなると口呼吸をしがちになります。乾燥性の歯肉炎や口臭が発生しやすくなりますので気をつけてくださいね
●さらに歯科医院でのプロフェッショナルケア!
お母さんのお口の健康は健全な出産を迎えるため、そして赤ちゃんの健やかな発育を促すためにも大切なことです。
妊娠中は歯周病だけでなく、むし歯のリスクも高まります。体調が良いとき、妊娠の安定期に入ったときなどは、歯科医院で検診を受けお口の健康チェックをし、更にプロフェッショナルケアを受けてお口の健康をリセットしましょう。
歯科検診を受ける際は、母子手帳に妊産婦無料検診表(北九州市)がついています。ぜひご活用ください
参考資料
20歳からの歯周病対策 熊谷崇著
歯周病予防と赤ちゃんの健康 日本歯科医師会
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