まだまだ寒い冬が続きますが、手足の冷えを感じていませんか。
夏場はどうもなかったのに寒い季節になると手足の先が冷える・色がしもやけみたいに赤くなる・じんじんして痛みを感じるなどの症状は、末梢の循環障害によって引き起こされます。
高血圧や脂質異常症など動脈硬化性疾患がある場合は、毛細血管の血流が悪くなり冷えが起きやすいと言われています。
現代人の体温は50年前と比べると約1℃低下しており、体温が1℃下がると免疫力はおよそ30%低下することが分かっています。
免疫力を高めるカギとなるのがNK(ナチュラルキラー)細胞の活性化で、そのためには腸内環境や自律神経を整えたり、運動を行うことで筋肉量を増やし基礎体温を高めることが効果的です。
当院では冷えがあるときは足の甲の動脈の血流をドップラーで聴取し、足首や足の指の血流検査を行います(足の親指で測定)。なおこの検査では血管年齢もわかります。内服治療としては、ビタミンE製剤や漢方薬(生姜の成分が入ったもの)がお勧めです。症状が強く血流低下が著しい場合は、血管拡張剤の点滴を行うこともあります。早めに治療を行うことでしもやけを予防しましょう。