2019年の2月と3月は良い演奏会が目白押しで、そのおかげでつられるように日常生活も自分の音楽活動も充実してました。
新進演奏家育成プロジェクト オーケストラシリーズ 第45回 福岡
2月6日 FFGホール
オーディションで選ばれた若い演奏家が九響をバックにソロを披露する演奏会。真っすぐでひたむきでそれぞれに曲への思い入れも感じる素敵な一夜でした。Vn齋藤さんは演技に入り込む女優のよう。Hr福田さんは息を吐くように楽器が歌います。飯森範親さん久しぶりに生で聴けて、情熱に溢れた好サポート!
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藤岡幸夫指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
2月9日 佐賀市文化会館
日本フィル44回目の九州ツアー。佐賀公演を聴きました。藤岡幸夫さんにぴったりのドボコン(横坂源さんのチェロは美しくよく鳴りよく歌います)と、あえてキラキラさせずにドラマを作りながら圧巻のクライマックスに到達した展覧会の絵。日フィルは地方でも本気の主力メンバーで、木管とソロTpと打楽器群が抜群に上手でした。
日本フィルを聴いたのは2017年11月にサントリーHで聴いたインキネン/ブル5以来。好調は続いているようです。
そして昨年、題名のない音楽会でお世話になったマエストロ藤岡さんと半年ぶりに再会。目が合った瞬間からフレンドリーに接していただけます。また会いに行きます!
ムソルグスキー/モスクワ川の夜明け
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲(チェロ:横坂源)
ムソルグスキー(ラヴェル編曲)/組曲「展覧会の絵」
鈴木優人指揮 九州交響楽団 第373回定期演奏会
2月23日 アクロス福岡シンフォニーホール
今期最高では?と思わせるほど素晴らしかった九響2月定期。
私は武満徹のオケ曲がずっと苦手で、今回のDreamtimeも20回くらい聴いて行ったのですが、実演でもやはり苦手でした。それでもラスト1分は心をつかまれる体験があったのは前進です。トゥーニス氏のナチュラルホルンは何故あんなに音楽を奏でられるのか分からない奇跡のような演奏。以前は不可解とも感じたシベ6が本当に良い曲に感じられ、充実感で満たされました。あの冷静そうな鈴木優人さんが前のめりに爆進するフィンランディアまで、終わってみると見事な構成と熱演にかなり会場が沸きました。
武満徹/夢の時
モーツァルト/ホルン協奏曲 第4番 変ホ長調 K.495
シベリウス/交響曲 第6番 ニ短調 作品104
シベリウス/交響詩「フィンランディア」作品26
精華女子高校吹奏楽部 第35回定期演奏会
2月16日 福岡サンパレス
精華の定演はもう15回くらいは観てると思いますが、いつも自分の想像のずっと上の感動を聴かせてくれます。この3年くらいでサウンドがエレガントな方向に変化し、選曲構成も幅広くなっているように感じました。バーンズの名曲、交響的序曲にはじまり、展覧会の絵(抜粋)、ドラゴン(カット、アレンジあり)、そして圧巻のブリュッセルレクイエム。安定のミュージカルやマーチングまで充実した3時間でした。
佐渡裕指揮 日本センチュリー交響楽団 with 反田恭平
2月20日 佐賀市文化会館
福岡公演が無かったので佐賀まで聴きに行きました。ひとことで言うと反田さん無双の演奏会で、音の一つ一つが胸にグサグサと刺さってきます。若くしてラフマニノフの3番をここまで弾けて表現できますか?という最上の演奏。反田さんは日本の至宝です。
CDを買って息子と反田さんのサイン会に並び、題名のない音楽会でお会いして以来の再会。すぐに気づいていただけました。反田さんの演奏会が近くであるときは行けるだけ行きたいです。
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番(ピアノ:反田恭平)
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」
ウィーン チェロ・アンサンブル 5+1
2月21日 アクロス福岡シンフォニーホール
ウィーンフィルのメンバーを中心としたチェロ6人組のアンサンブル。考え事しながらぼうっと聴き始めたのですが、超快速ハイドンのコンチェルトで目が覚めて、面白くて上手くて音色がきれいで2時間20分と長めでも終始釘付けでした。
ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調より 第2楽章 間奏曲
ハイドン:チェロ協奏曲 第1番より 第3楽章
ガーシュウィン:サマータイム
~リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
モンティ:チャールダーシュ
ラヴェル:ボレロ ほか