タイリクバラタナゴの稚魚のできるまで | インドでアピスト

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インドでの熱帯魚ライフをつづっていきます。

以前の記事 カゼトゲタナゴ でタナゴの稚魚の写真をのせましたが、
今回は、人口受精したタイリクバラタナゴの卵がどのように
稚魚の姿になっていくのかを写真で。

タナゴの卵は、魚の卵としてはかなり大きいので、
観察が容易で、しかも夏の暑い時期だと進むのが早いので、面白いです。
(私だけかもしれませんが・・)

しかも、卵はそのまま稚魚に育ってくれますので、命を無駄に
するわけでもありません。

では、早速。
 受精後すぐの卵
この卵のうえの方が細胞分裂していきます。
 二つに割れました。
おしりのような形になっています。
 4つに。
 8つに。
 16個に。
 ちょっとはしょって、たくさんに。
くびれができてきました。

この辺りまで、ひと晩で進みます。
それで朝起きてみると、
 
神経胚という形に変化しています。

ここからは頭s、しっぽ、背骨ができてくるのですが、
やっとシッポができてきたところで早くも孵化します。


それからだんだんと、体ができてきます。

真中の目玉みたいに見えるのは心臓です。

 
これがこんなんになって、
 
もう目がはっきり出来て、血管も見えます。

で、数週間後には、
 
稚魚になって、出てきます。

貝の体のなかで、こんな事が起こっているのですね。
  矢印が卵というか稚魚です。

人工授精のやり方は簡単で、(写真がなくてすみません。)

メスのお腹を親指と人差し指でつまみ、
力をいれていくと、卵が産卵管からでてきます。

オスは腹ビレの根元あたりを同様に押してやると精液がでてきます。

ガラスの容器にキレイな水(蒸留水など)をいれておき、その中で
受精させます。 軽く水をかき回すだけで十分です。

コツは、当たり前の話ですが、十分に発情して産卵しそうな個体を
選ぶことです。

タイバラであれば、産卵管が十分に長く伸び、色が白くなっているメスと
オスは追星がでてメスを盛んに追っている、一番キレイな個体を選びます。

押し方が軽すぎるとでてきませんが、押してもでてこないようであれば、
準備が整っていないということで、あきらめましょう。

タイバラなどの春から夏に産む種類は
人工授精で稚魚まで育つのですが、

秋に産む、カネヒラやゼニタナゴ類は
孵化まではするのですが、長期間キープしているうちに
死んでしまいました。

一度、生物の実験をする感覚でトライしてみては?
お子様の夏休みの自由研究にぴったりです。

(しまった、投稿する時期を間違えた!)

根ッからのタナゴ いやタマゴ・フェチでございます。
 
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