今月の金子みすず詩(2021年5月)「葉っぱの赤ちゃん」 「ねんねなさい」は 月の役(やく)。 そっと光を着せかけて、 だまってうたうねんね唄。 「起っきなさい」は 風の役。 東の空のしらむころ、 ゆすっておめめをさまさせる。 昼のお守は 小鳥たち。 みんなで唄をうたったり、 枝にかくれて、また出たり。 小さな 葉っぱの赤ちゃんは、 おっぱいのんでねんねして、 ねんねした間にふとります。