今月の金子みすず詩(2018年3月)「お魚の春」 わかいもずくの芽がもえて、水もみどりになってきた。 空のお国も春だろな、のぞきに行ったらまぶしいよ。 飛び魚小父さん、その空を、きらっとひかって飛んでたよ。 わかい芽が出た藻のかげで、ぼくらも鬼ごとはじめよよ。 魚目線から見た春の感じ方ですかね。彼女は本当にすごいな。土や雪や鯨や魚。「人」以外の立場で見る事ができる。どんなふうに感じているか想像できる。だから彼女の詩からは思いやり、優しさが伝わってくるんでしょうね。