https://www.razer.com/.../concepts/razer-enki-pro-hypersense

eスポーツをサポートしているRazerが開発した体感型ゲーミングチェア。その技術のひとつに1.5インチ垂直上下動で1G体感できるとある。もし、この技術に特化した椅子が普及すれば医療費削減に繋がる可能性がある。

理由は、埼玉県にある国立障害者リハビリテーションセンターが2023年7月に研究発表した内容から、1秒間に2回から3回1Gの連続上下動で毎日なら1日10分~15分座ってるだけで脳幹の細胞間質液の流体が強くなり過剰に伸びた神経の末端部分が流体の剪断力(せんだんりょく)により神経を構成しているたんぱく質が消費される。結果、血圧を上げるためのたんぱく質が消費されることになり血圧降下につながるからだ。

ここからは憶測ではなく推測となるが、この研究は、運動効果が血圧を下げることができる仕組みを解明したわけだが、もし、ストレス研究で同じ内容で実験・研究を行えば、延髄の神経の枝の数が減少する結果になるのでは?と考える。

それは何を意味するかというと脳の興奮状態を自律神経に伝える際には必ず延髄を通る。延髄は脳の興奮状態を増幅する機関になっており延髄の神経の枝の数が多ければ多いほど増幅することになる。既に有酸素運動を行なうことでその神経の枝の数が減少することが分かっているが、原理は解明されていない。

もし、延髄の神経の枝も減少していることが確認できれば、自律神経系疾患の患者の治療にも応用が可能だ。応用の幅が計り知れない。

もともとゲーミングチェアは長時間椅子に座っても身体の負担を軽減させるために設計されているため、動力部分の耐久性さえ改良されれば座っている時間の身体の負担も軽減できるだろう。

あとは30分ごと3分程度ジグリング(貧乏ゆすり)をすれば第二の心臓が心臓の補助ポンプとなり血流を改善させ毛細血管が崩れることなく栄養と酸素を身体の隅々に循環させることができる。

もちろん週に2回以上の運動を行なって運動習慣を身につけて欲しいが、長時間椅子に座っているだけというのは健康を害するため、長時間動かない椅子に座っているよりは、この様な動きがある椅子に座る方が健康のためにも良いことになるだろう。