【34カ国目キューバ】 | 世界一周観光日記

【34カ国目キューバ】

3月1日

社会主義・サルサ・ラム酒・葉巻・チェゲバラ・ヘミングウェイ・・・
カリブ海の島国、キューバへ!!!



簡単にキューバの歴史背景を。


昔コロンブスがやってきてから、カリブ諸島はヨーロッパ諸国の植民地とされていった。海賊全盛期もこの頃。
その後ラテンアメリカの独立運動が盛んになり、キューバでも独立戦争がおこる。
その最中、戦争でスペインにアメリカが勝ってキューバもスペインからの独立を果たす。
しかし、今度はアメリカの資本が大量にキューバに入ってきて、しかもその後のバティスタ政権がアメリカ寄りの政策をとった為に、市民の苦しい生活は変わらない。
そこで立ち上がったのが【フィデル・カストロ】達。
一度は政府軍に返り討ちにされたが、再度アルゼンチン人の【エルネスト・ゲバラ】達とメキシコから密航し、キューバの東部からゲリラ戦を繰り返し徐々に支配地域を増やしていく。
チェ・ゲバラがサンタクララを陥落。その翌日首相のバティスタがプエルトリコに亡命し、革命軍の勝利となる。
革命軍が民主選挙を行うが、圧倒的獲得票でカストロの首相が決まる。
この後、カストロは社会主義政策をとり、今までアメリカ資本が独占していた農場・工場などを国有化する。
それにアメリカが反発。経済封鎖を行い国交を断絶するに至る。
今でも、アメリカにはキューバ製品の持ち込み禁止。キューバと貿易している国の関税の上乗せ。キューバに立ち寄った船の30日間入港禁止。。。などなど、自由の国アメリカの小国キューバに対する嫌がらせとしか思えない政策が続いている。
アメリカに頼れなくなったキューバはソ連と接近する。そもそも植民地にされ、サトウキビ畑のプランテーションを大量に作られ、それを輸出しなければ、国として成り立たなくしたのはスペインとアメリカだ。それを国政として社会主義をとったからって、アメリカは経済封鎖して砂糖を売れなくするなんて、最低だと思う。
ソ連に近づいた事によりキューバ危機が勃発するが、ソ連の軟化により事態は緩和される。
ソ連崩壊後は頼れる大国が無くなり、一時は経済危機にまで陥ったが、なんとか自国の資源を活かし経済も安定してきている。が、やっぱり物資は不足気味だ。
しかし!!社会主義国なので医療は勿論、学校も大学まで無料。医科大学で世界3位のハバナ大学があるし、中南米の共通学力テストでは最低点が他国の平均点を上回る。ユネスコがフィンランドと並んで教育モデル国にあげているくらいだ。
乳児死亡率もアメリカより低く、平均寿命も先進国並み。
治安もすこぶる良い。
化学肥料がないから世界有数の有機栽培の成功国で、欧米諸国から視察に来ている。
中南米諸国はこのキューバの成功例をモデルにし、【アメリカなしでやっていく】という考え方が生まれ始めているようだ。

最近は外貨獲得にも力を入れていて、少しずつ資本主義に偏ってきている。食料の配給も来月で終わってしまい、今年の初めあたりから商売の自由化が認められた。
現在はフィデル・カストロの弟、ラウル・カストロが首相を勤めているが、まだフィデルの影響力は強く、フィデルの死後は何かしら国政に変化が起きるのではないかと言われている。

と、ざっとこんな感じの国です。



カンクンからキューバの首都ハバナまでは、安いのでクバーナ航空を使った。

この機体は旧ソ連製で、フライト中に俺の隣の席の下から白い煙が噴出してきた。

煙の量が尋常じゃない…。

その席のキューバ人はなんとも思ってない様子。俺は気が気でないんだが…。

後で聞いたのだが、この煙は毎回噴出すそうだ。

着陸した際にも拍手がおきるし、普通に怖いです…。

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