★★★★

 

唯川恵さんの最新エッセイです。

唯川さんの2017年の作品である登山家・田部井淳子さんをモデルにした「淳子のてっぺん」が素晴らしかったので、こちらのエッセイも楽しみにしていました。

初めての登山に懲りていた作者が自宅、軽井沢周辺の登山から始まり、ついにはエベレスト街道まで挑戦して行くエッセイで、その努力と勇気に脱帽しました。

登山に纏わる衣類や装備の調達、装備の重要性、富士登山での山小屋のありえない待遇、ラッセル泥棒の話、ザイル問題、山の素晴らしさと怖さ、どれも今まで知らなかった事ばかりで非常に興味深かったです。

今まで唯川恵=恋愛小説家のイメージでしたが、本作ではそれに強さと逞しさも加わり、今後の作品もとても楽しみになりました。

山が好きな方なら大変面白く読めると思いますし、私の様に山について知識のない方でも読みやすい作品となっています。