三千円の使いかた

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★★★★

 

全6話から成る連作短編集
どのお話も読みやすくて面白く、リアルでもありお金の勉強にもなりました。

御厨(みくりや)家の3代にわたる女性達
貯金に目覚めた24歳の美帆、美帆の姉であり専業主婦で節約に頑張る29歳の真帆
美帆・真帆の母親で更年期が辛く又家事が出来ない夫に苛立つ55歳の智子
智子の姑で美帆・真帆の祖母に当たる73歳の琴子

この御厨家の人々の周りで起こるお金に纏わるエピソードが中心に描かれています。
結婚、離婚、入院、介護、老後、奨学金とどの家庭にも起こりえる出来事と言う事もあり興味深く読めましたし、「あるある」も随所に盛り込まれ、共感出来る面が多々ありました。

未来を想う時、大変な事はもちろんあるけれど御厨家の人々の前向きさに救われた温かい家族小説。

蛇足ですが8ページ、2行目の「真帆」は「美帆」の誤りだと思います。
この校閲ミスは残念。