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初読みの作家さん

「カメルーンの青い魚」
「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」
「波間に浮かぶイエロー」
「溺れるスイミー」
「海になる」
の5編が収録されています。

全体的にとても雰囲気があって、脳内に自然に登場人物達が浮かび
それと同時に周りの景色すら見えて来る。

抜けてしまった歯が思い起こさせるのは、一生に一度の恋。
「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞作
「カメルーンの青い魚」は秀逸
それに続く表題作も人間の残酷さを上回る優しさが感じられて好きです。

「海になる」は自分も少し同じような経験をしている事もあり感情移入しながら読めた作品
桜子の夫には嫌悪しかないけれど、ラストに救いがあって良かった。

温かさと優しさと強さが共存していて手元に置いておいて

何度でも読み返したくなる瑞々しく愛おしい作品集

今後注目していきたい作家さんです。