愛なき世界

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愛なき世界 (単行本) 愛なき世界 (単行本)
1,728円
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★★★★

 

人間愛と植物愛に満ち溢れた圧巻の447ページでした。

 

国立T大学にほど近い場所にある洋食屋「円服亭」。

 

そこで働く藤丸陽太が恋をした本村紗英は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好きな大学院生。

 

藤丸くんの真っ直ぐで柔軟性があるキャラが良い。

 

植物に対しての純粋な疑問や、興味・関心が読者側のそれと重なる事で読み手の心の内を代弁してくれている様。

 

研究に関しての専門用語などは難しく読了まで丸3日掛かったけれど、植物を愛してやまない登場人物達がコツコツと一つの事に取り組む姿に感動。

 

細やかに描かれた愛溢れる世界

 

 

★★★

 

主人公は中学受験を控えた六年生の陽菜子。

お父さんが単身赴任中で家の事も色々手伝っている。

 

でも兄は忙しいを理由に家事はしなくて良い。

 

陽菜子の悶々とする気持ちがストレートで解りやすい。

 

そしてある手帳がきっかけで現れた謎の女の子スージー。

ファンタジー要素を醸し出しながらも家族間の中で生まれる仕事や家事に対して問題提議している。

 

子供の頃、大人になったら人は一人前だと思っていた。

いざ自分が大人になると不完全な事に気付く。

 

手帳の中に書かれていた言葉が深い。

 

小学校高学年向けの児童書だけど子育てに悩むお母さんにもオススメ

ことことこーこ

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★★★

 

認知症を発症した母親、琴子(ことこ)と、結婚10年目に離婚し、実家に戻った香子(こうこ)の物語。

離婚後、フードコーディネーターとしての新たな人生を始めようとした矢先、母親に認知症の症状が現れる。

仕事と介護の板挟みになり孤軍奮闘する様子が、ユーモアと切なさ満載に描かれていて時に笑ったりホロリとしたりの読書時間だった。

登場する料理の数々がどれも美味しそうで、母から娘へ伝承するレシピって微笑ましいなと思いながら読みました。

ただ気になったのは、374ページの一人っ子に対する記述。
>一人っ子のせいか精神は相変わらず幼児のままである
>わがままなところがある
などの、一人っ子に対して偏見がある様な文章は残念に感じた。