廃墟感漂う境内。「聖なる剣」の意味を持つプリア・カンへ☆カンボジア旅行記⑮【2019.9.12】
※【カンボジア旅行記⑭】の続きになります。
アンコール・トムの中にある遺跡巡りを終え、そのまま北への道を進みます。この辺りは完全な密林の中になり、遺跡と道路以外には何もありません。
そして次の目的地である プリア・カン に到着。ここでカンボジアに来てから初めて、日本語で書かれた説明文を見ました。
ここプリア・カンの創建は1191年。日本で鎌倉幕府が誕生する前年に造られたんですね。
こちらの西側の入口から、スタッフさんにアンコール・パスを見せて入場します。遺跡毎にチェックがあるアンコール・パスですが、顔写真が本人かどうかをじっくりと確認するスタッフもいれば、ほぼ見ずに通すスタッフもいたりしました(笑)
まずはナーガが出迎えてくれますが、かなり痛んでいるようです。
こちらはナーガの胴体を引く石像ですが、ほぼ頭部が盗まれてました。
密林の中ということもあってか、ほぼ緑色の堀の様子。
西側の入口となる「西塔門」が見えました。ここから境内へと入っていきます。
入るとすぐ左手に、資料館のような建物がありました。少しだけ寄ってみます。
プリア・カンの遺跡の見どころの案内がありました。アンコール・ワットをぎゅっと凝縮したような感じに見えますね。
何もない密林の中をしばらく歩きます。
すると低いテラスと、その奥に建物が見えました。密林の間から遺跡が姿を現す瞬間は何とも言えません♪
これが西門。ここから建物の中へ入ってみたいと思います!
入口には首のない石像が2体並びます。日本で言えば風神・雷神みたいなものでしょうか。
またまた絵画の中に吸い込まれていくような風景。
至る所にレリーフが刻まれています。
屋内の風景を見て、この前日に歩いたアンコール・ワットの十字回廊を思い出しました。
そして中庭が見えますが、こちらには崩壊した石柱等で埋め尽くされています。まだ修復が完了していないところが、このプリア・カンの特徴でもあるんですよね☆
長方形の枠が向こうまで続く光景。
建物を出るとまたすぐ目の前に建物。間のスペースがあまりないことも、プリア・カンの特徴かもしれません。
全ての遺跡は廃墟なわけですが、その中でもここは廃墟らしい遺跡と言えるのではないでしょうか?
見上げると複雑に刻まれたレリーフが見えます。
ちなみにプリア・カンというのは「聖なる剣」という意味を持つそうです。ジャヤーヴァルマン7世がチャンパ軍との戦いに勝利したことを記念して建てられたもので、王の父の菩提寺だったそうです。
こちらはリンガと言われる、シヴァ神の象徴だとか。
遺跡の所々で崩壊した石柱等を見ることができます。
ここにも頭部を破壊された石像がありました。
所々で崩壊している様子を見ると、こういうところを歩くのが少しだけ怖くなります(苦笑)
しかしそういうところは、崩壊を防ぐための補強がなされているようでした。
しかしこの長方形の枠が延々と向こうまで続く光景には、ついつい立ち止まって見入ってしまいますね。
見事なレリーフがありました。見入ってしまいます。
しかしこのプリア・カンのデザインはホントにカッコいい!
こちらにもレリーフが見えます。
建物と回廊の間のスペースは限られており、その間を歩いていくとまるで迷路のように思えてきます。
このごちゃごちゃ感で、味が出ているようですね。
ここにも崩壊のあとが見られます。
石材が変色したりしているのも、またいいアクセントになっているようです。
こちらはストゥーパ(仏塔)。ここがちょうど建物の中心になるようです。
回廊の屋根がくずれ落ちてしまったようなところへ出てきました。
表面のレリーフが崩れ落ちてしまったようです。
こちらにはレリーフが残ります。
小さな石仏が並ぶ光景。面白いですね~
東側のエリアに来ると、まるでレンガのような色の石材で造られた部分がありました。
この奥には神秘的な光景が広がります!
こちらは何かの台座でしょうか。
そしてひときわ目を引くこちらの建物!丸い石柱や2階建ての構造はアンコール遺跡にはないもので、まるでギリシャ神殿のように見えます。なぜここだけこんな珍しい建築方式になっているのか、現在も謎らしいです。
ところで遺跡と言えば、以前イタリアのポンペイ遺跡を訪れたことがあるのですが、こういう雰囲気のエリアがあったような気がしました。
かなり立体的なデバター像が2体並んでいました。
東側の塔門が近づいてきました。
東側の塔門から出てきました。建物の雰囲気も最高に素敵ですが、それよりも気になるものがあります☆
それはもちろんこちらのスポアン(榕樹)!根なのか幹なのかわかりませんが、その重さで回廊を完全に押しつぶしています。これはすごい!
これでプリア・カンの一通りの見学を終えたので、トゥクトゥクを降りた西側の入口へ戻ります。
アプサラダンスを踊るレリーフがありました。
遺跡は廃墟だとわかってますが(苦笑)、この廃墟感はホントに素晴らしかったです☆
崩壊した石材で外の様子が見えない窓。
入口の両側は完全に崩壊してしまっています。この雰囲気はたまりませんね~
ちょうど1時間ほどで西側の入口まで戻ってきました。
通りの向こう側には売店とレストランがありました。アンコール遺跡の大半は密林の中にありますが、ほとんどの遺跡の入口付近には小さな売店やレストランがあったようです。
このあとはアンコール・トムの東側に点在する遺跡へ向かいます。この時点で10時45分頃。この日の遺跡巡りは早朝5時にホテルを出発したため既に6時間近く経過し、さすがに疲れも出てきました(苦笑)
それでも色んな遺跡を歩いて回り、気分は最高!トゥクトゥクに乗り込み、次の遺跡を目指します☆
※【カンボジア旅行記⑯】に続きます。
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