事務所を起点に諸活動。火災のようで多くの消防車がサイレンを鳴らしながら現場に向かっている。冬場は空気が乾燥しており、火災になりやすい。消防団の先輩も出動していたが、任務終了後に偶然会ったので話を聞く。火事というのは本当に大変。消火活動を行う側も、火災を起こした側も。どちらの立場もわかる。何より火の用心。
その後、依頼を受けていた原稿に推敲。依頼の趣旨や内容などなどに加えて、過去の発行冊子をみながら。一昨日、アフリカの食糧不足のことがNHKで取り上げられていた。私にも少し思いのある、食品廃棄ロスについての話を書くことにする。現場で取り組んでおられる方に確認をとったり、団体の方針を確かめたうえで脱稿、送信。
昔、食べ物を残そうとしたら、決まってアフリカの子どもたちがお腹をすかせているのにという話が出た。三つ子の魂で今も覚えているが、40年もたってまだ同じことになっている。日本の食品廃棄の話、このままでいいはずがない。
一昨日に議長や知事に提出された行革特の報告書や以降の動きについて関係者とやりとり。この問題については第一人者ともいうべき王騎将軍に加えて、様々な歴史や情勢にも詳しい謄元副官ともやりとりする。思い返せば、私も2007年の新行革プランという行革措置から関わらせてもらった。当時の1期生では唯一の行革特別委員だったと記憶している。
新行革プランとは、2007年に成立した地方財政健全化法による財政指標導入により急遽行われることになった行革措置。放置すれば新たな財政指標「実質公債費比率」が25%以上となり、総務大臣により県が早期健全化団体に指定され、起債がままならなくなるといった危機感があった。というより実態は指定されるような財政状況だったが、基金集約など様々な措置を講じて回避するとともに、一定の歳出削減を行ったということである。
当時、総務省がこうした指標、特に実質公債費の算定において、県債管理基金の積立不足をペナルティとして捕捉、指標に加算する「実質」公債費を導入したことを批判していた人がいたことをよく覚えている。総務省から来ていたはずだと思うが…。総務省と兵庫県の関係からそんなことにはならないと思っていたかのようだった(その方はその後の預託金の導入のときには反対されたので、そのときは面目なかっただけだったのかもしれない)。
「満期一括債は償還するときに財源手当をすればよいのであって、地方債(最長30年満期)の発行額の30分の1(3.3%)を毎年償還財源として基金に積み立てておいて、償還まで活用しないなんて…」。こんな具合だった。つまり、最終償還までは借換債でつないでいくので30年間は償還財源のことは考えなくてもいいみたいな…。
従来の公債費比率という指標なら、県債の償還時に、償還額が多額にならないように総量を調整すればよく、現金を前もって確保しておく必要はなかった。いわば、自転車操業でも捕捉されなかったのに、複式簿記の考え方を少し取り入れるために、新しい立法措置がなされて基金不足を捕捉されるルールが導入された、つまり、自転車操業は禁止されたいうことだ。
今回の行革は15年前に制定された地方財政健全化法やその政省令に基づいて、財政指標を算定していこうというもの。いわば原点に立とうとするもの。
川西市のK市長が昨日の市町懇話会の中で「県の財政状況が悪いことは承知している」という趣旨を言ってから発言していた。彼は県議を2期つとめ私と同じ会派でもあったので、こうしたことをよく承知しているし、他の自治体の財政担当も実は兵庫県の財政が悪いということは知っている人も多いと思う。彼がそのあとに言っていたのは進め方の問題ということだ。
話を戻すと、2007年度の行革は、老人医療費や重度障害者医療費、母子家庭等医療費、乳幼児等医療費助成事業の4つの福祉医療費助成事業の見直しや全県職員の給与カットを行うといった内容を含んだものだった。行政部門の職員の3割カットという人員削減(10年間の新規採用減)も含まれた。内容で言っても、影響その対象でいっても2007年行革のほうがインパクトも大きかった。加えて、前回も既に震災から12年が経過したときでのこと、突然なことだったのは言うまでもない。
とはいえ、反発の強さは今回のほうが大きいと感じる。過去の行革と一番大きく違う点は、知事が異なるということ。市町の側が今回は相当強く出ているなと感じるのは私だけではあるまい。
ブルドーザー(政治ではよく使われる)のようにいく、丁寧とか関係なくことを推し進める首長も近年は出てきている。議会の多数を確保できているというのなら最後は多数決で押し切ることもできる。とはいえ、新しい知事はブルドーザーのような感じではない。市町とも協議しつつ、新行政改革案が成案となっていくということになろうか。先達のお二人ともそういった見立てであった。さて、どんな最終案になるのだろうか。
全てを俯瞰的にみておられる羌瘣副将からも、ドラスティックではないにせよ、県政が確実に変化していけばよいとの話を聞いた。私もこの時にここにいるということを大切に考えなければならないと思っている。
2月議会の質問要旨の催促もT班長からもらっている。近年、答弁が長くなっているのか質問は30分→25分とか(笑)。言いたいことは沢山あるが、相当絞っていかなければならない。いつも時間がなくなった、失敗したと反省している。一体私何年やっているのか。