神戸の県庁。県議会でのコロナ感染者判明に伴い、神戸市内を所管する神戸市保健所による濃厚接触者の確認作業が行われ、本会議場の感染防止対策などを含めて現場確認などが行われたようだ。

その結果、県議会では27日の臨時議会中に接触した同じ会派の4議員が濃厚接触者として認定され、他の職員を含む議会関係者は濃厚接触者として認定されなかったとのこと。結果、4議員だけは自宅待機となった。

その後、議員感染者の判明により延期されていた県議会コロナ対策調整会議。感染が判明した議員の氏名公表等については事前に取り決めを行っていたので公表となったが、濃厚接触者が判明した場合の公表等については決めていなかったため協議。

感染者の氏名の公表については、政治家と芸能界などに所属している有名人は公表されているような感じだ。患者氏名の公表は法律に規定はないので、一般の住民はかなり公表事項が限られている。居住自治体名はおろか性別と年代しかわからない方が中にはいる。

有名芸能人が何人いるかはわからないが、選挙で選ばれる政治家は国会議員700人、地方の首長が1,800人、地方議員が4万人くらいだ。公表に関しては、不逮捕特権とかがある国会議員や専権執行規定のある首長と地方議員は同じ扱い。一方、国会議員や首長より、地域住民としての立場が強い、住民に身近な地方議員の実名公表はかなり強いインパクトがある。

実際に感染者関連情報は本人分だけでなく、家族や周辺、事実かどうかもわからないことも含めて、千里を走っている…。

今日の議論では、本人以外の濃厚接触者の公表事項については当初は様々な意見も出たが、協議の結果、濃厚接触者は会派と人数の公表とすることとし、結果として当該議員が1名会派(無所属)の場合については自明となるので氏名の公表は当該議員の同意を得てからということになった。

自らの不注意で感染したとか、不可抗力で感染したとか感染形態は様々だと思うが、そんな理由に関係なく氏名は公表される。周辺に与える影響は極めて大きい。

ある地方の田舎で判明した人が結果的に引っ越したとか、家族が日常生活を送れなくなったとか、公表していなくても感染者が特定されとんでもないことになったという話も聞く。これだけ感染者が増えている。少し冷静にならないと島国特有の負の対応は駄目だと思う。