こんばんは。
これからここに書くことは私の独り言で
羽生くんの事ではないのですが
ちょっとだけ書き留めておきたくなって。
もし少しだけ時間があったら独り言にお付き合い下さいね。
6年前…
ある患者のおばあさんの事を書きました。
Sさんというその方とご主人は2人ともウチの病院(病室は別々)に入院していましたが、ご主人の方は病気の事もあって他の病院に転院する事になりました。
お子さんもいなくてずっと2人で生きてきたそうです。
ご主人が入院していたのは私のいた病棟ではなかったので後から同僚に聞いたのですが、転院するその日まで後に残していく奥さんの事を気にかけていたそうです。
多分…
ご主人はもう奥さんに会えないと分かっていたのだと思います。
転院後、そんなに日も経たないうちにお亡くなりになったと聞きました。
奥さんのSさんは当時、私がいた病棟に入院していて…食事とか小皿に取り分けているので、何をしているのか聞いたら
「これはね、Aさん(ご主人)に取っておくの」
Sさんは認知症も進んでいたこともあってご主人が亡くなった事をスタッフは伝えていませんでしたが(もしかしたら私の知らないところで伝えていたのかもしれませんが)
いつも小皿に取り分けたり
窓の外を懐かしそうに、優しい表情で見ていたりしていました。
中々、食事の進まないSさんに苛立つスタッフもいたけれど
でもね、ちょっぴり分かるのです。
そんな風に愛し愛されたりする夫婦って素敵だなって思ったんです。
この事を書いた6年前の記事に当時の私のブログとしては多くの方から「いいね」をもらい、コメントを頂きました。
(もう1つ、別のお話も書いていたのでそちらへの反響も多かったのですが)
私は羽生くんに堕ちて恋をしてから
ずっとずっと好きで
この記事を書いたのは2016年なので恋してちょうど2年の時で。
歳の差とか年齢とか
恋する気持ちにそんなの関係ないって
ただ想っているだけなら
迷惑かけないように遠くから想ってるだけだからって
Sさんと同じように窓の外を見あげていたのを覚えています。
今月初旬に
Sさんが旅立たれました。
オリンピックの真っ只中で
ウチの病院もかなり大変な状況になりつつあった時で。
私は違う病棟にいるので、数日経ってからその病棟のスタッフから聞いたのです。
そっか…
そうか
Sさん、ご主人に会えたかな。
ご主人、きっとずっと心配して空から見てたよね。
多くの患者さんたちが入退院していて、中々全ての方を覚えている事は難しいのですが、Sさんの事は時々車椅子を押して談話室の窓から桜の花を見たことなど、思い出深かったので…
6年前のこの記事を覚えている人がどれだけいるかは分からないけど
みんなにもお知らせしたいなぁと思っていて。
オリンピックも終わり、私もやっと休みになったからと思って書きました。
もし時間があったら。短いので良かったら。
↑さっきこの記事を探していて驚きました。
日付が…
私たちは大切な人に
いつでも会える確証なんてないんです。
でも
また明日…
そんな風に言える大切な人が心にいるだけで幸せ。
私には会いたくてももう会えない人もいるけれど
会える時に会っておかないと
後悔する事があるから。
Sさん
お別れに立ち会えなくて
ちょっと寂しかったな。
でも私の中のSさんの思い出は
痩せて真っ白な顔で酸素マスクやモニターを付けられている姿ではなくて
一緒に桜を見あげ
一緒に笑った
その時の笑顔のままで。
どうか安らかに。
これを読んでくれたみんなも
あなたとあなたの大切な人が
明日も元気でいますように。
おやすみなさい。
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