で、
先週紹介して好評だったこのパンフレットですが、、、
http://ameblo.jp/takepi/entry-10015207688.html
デザイン的にもこだわっているのはもちろん、
もっと深いこだわりが隠されていたりします。
今回は、とにかく
デザインを担当したグラフィックデザイナーの嵯峨の会・会長のアイデアが活きまくっているのです。
▼たとえば、この表紙に登場に使われているイラスト。
商品の黒板を使ってプレゼンを受けているサラリーマンのイラストなのですが、、、、、
↑この手前の男性のイラストは、まさにこの企業の専務さんの写真をトレースして
描き起こしたイラストであります。
「は? それがどしたん???」と、思われそうですが、
ご本人を知っている人から見れば、
このイラストって、線で描かれた輪郭だけなのに
どこからどうみて専務そっくり!なんですわ!!
ということはですよ、
専務や社員がこのパンフを持って営業に行ってトークをするとき、
お得意先のほとんどの方が「これ専務さんですね!!」と気づくであろうし、
仮に気づかなくても「実はこのイラスト・・・・・」と指さすだけで、ほとんどの方が
「あっ!これは!!」と気づかれるはずである。
つまり、
営業先という、どうしても商売の話しで堅くなってしまうケースでも、
まずこのパンフをきっかけに、柔らかいトークから入れるというツールでもあるのだ。
だからといって、写真そのままを使うのではストレートすぎて、
ただの目立ちたがり屋っぽいイメージを付けてしまう上に、このパンフの雰囲気を壊してしまうし。
つくづく思うが、
嵯峨の会会長は、デザイナーとしての目というより、
相手を喜ばせたいと思うエンターテナーとしての目が武器なんやなぁ。
たとえば、
これまた表紙のイラストですが、
▼じっくり目を凝らして見てみると・・・・・・・
スーツのシワの部分が、
このパンフの企業名(『(株)ヤマガタ』)・・・・・。
ヤ・マ・ガ・タの文字が隠されているのです。芸が細か過ぎますが(;´▽`A``
いや~、ひさびさにヤラレました。。。。。
自分でいうのもなんですが、
あんまり「ヤラレた!」と思うデザインって滅多に出会わないんですよ。
想像の範囲内が多いというか、もちろん、それらは想像内という条件付きで素晴らしいのばかりなんですけどね。
「そんな自己満足的な、隠し文字になに大袈裟な!!」
と思われるかもしれませんが、
これは、僕が常時“営業マン”をしているからこそ、ヤラレた!と感動したアイデアなんですよ。
だって、これもメチャメチャ営業先の“つかみ”で使えますやん!!
なんせこれらのアイデアは、
一見ただの自己満足に見えないこともないですが、
失敗している地方企業のパンフにありがちな以下の2点をちゃんとフォローしています。
★あまりに気合いを入れて綺麗に作りすぎているため、大手企業が作ったものを流用して使っていると思われる。
★あまりに気合いを入れて綺麗に作りすぎて、何の話題にも記憶にも残らない。
↓ ↓ ↓
実はこのイラストってうちの専務なんですよ!
よ~く見てください。うちの会社名が隠れてますんで!!
そんで、なにがすごいって、
経費的にはほとんどかかってないですやん!!!!
アイデア一本ですやん。それがプロの仕事ですやん。
・・・・・・まぁ、とにかく、
なんでもかんでも“オシャレに”“かっこよく”“スタイリッシュに”となりがちなパンフですが、
それって、机の上だけでしか物事を考えられないデザイナーに騙されているだけかもしれませんよ。
なんせ、オシャレなんですから、見た目は完璧なもんで、よりタチが悪いですね。。。。。
だって、オシャレなんですから、見た目の文句はありませんからね。クレーム付けようがないですよ。。。。。。。。
まるで、顔だけ美人or男前で、中身は使い物にならない人みたいな。。。。。。。。。
パンフなどの営業ツールは、
自社製品の作品集である前に、
お客様とのコミニケーションツールであること、今一度想い出してくださいませ。


