キングオブコント2018を観て思ったこと | 140字以上

140字以上

長めの文章を書きます。


テーマ:

相変わらずの今更になりましたがキングオブコント2018の感想を書きます。

 

 

 

KOCは毎年何だかんだあっても絶対面白いし結局今年も面白かったんですけど、今年は特に決勝始まる前にいろいろなことがありすぎたんで、そこをぶり返すのは無粋と捉えられても、この前段のゴタゴタも含めて今年のKOC決勝だったと思い、別に書かなくていいのに自己満でだらだらとネタの感想に入るまでの前文を書いてしまっているので、今回特にその前文、わかりやすく破線で区切るのでその間の文章は全然読み飛ばしてください。

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 

まず何と言っても決勝進出者が当日までシークレットで発表されないという過剰演出。これがいかにお笑いファンの心理として受けつけないかというのはもう既にいろんなところで指摘されていますが、優勝者以外は発表された日にすぐ敗者になるわけで、準決勝を勝ち進んでファイナリストになるというだけでとんでもなく凄いことなのにそれが讃えられないのは酷い、決勝進出した喜びを分かち合えないまま大会が終わってしまう、といった気持ち的な部分から、決勝のプロモーションなどでのファイナリストのメディア露出が全くなくなる、ファイナリストという箔がつきライブなどの集客が見込めるというような効果すら打ち消す、といった本人の実益に関わる部分まで、様々な弊害があったかと思います。

実際問題、いくらシークレットにしますと謳ったところで、当日まで全組隠し通すなんてことは不可能だということは、かつてM-1で準決勝終了時から翌日昼の発表までの半日間ですら関係者からのネタバレが当時の2chに流出するなんてことザラにあった時点でわかりきってるわけで、そもそ特段メリットもない上に何で絶対無理なことを強行するのかっていうのが、僕はいちばん解せない点でしたね。そして本当に初っ端ギースの関係者がシークレットなのを把握してなくてtwitterでバラしちゃいましたし。

あと、流石に公式でシークレットにするならこの辺の手当てはあると思ってたら特に対策無かったんかいって驚いたのが、決勝当日のとあるライブのマヂラブの出演が早々にキャンセルになったことで、そりゃ当日急にバラしたりするのは無責任だと思うけど、にしても何かうまいことできそうなのに特に何もなかったし、かと思えばその後準決勝進出して決勝に行けなかった組の当日ライブキャンセルが続々出きたりして、これがカモフラージュの一環ならこんなにも誰も得しないことないですよね。言わば関係ない人まで損させてまでシークレットにする必要本当にありましたかっていう。

 

で、そこまでシークレットに拘ったにもかかわらず、普通に番宣のCMに決勝進出10組の本物のシルエットを出して普通に全組わかってしまうという体たらく。これは流石に体たらくと言わせてもらいます。まぁ実際あれ見て全組当てられるのは相当お笑いファンだと思いますが、にしてもトリオが2組いるとかいう点から髪型身長差までご丁寧にかなり分かりやすいシルエットだったし、そもそも全組当てられるくらいのお笑い好きの層にはいちばんバラしちゃダメですから、この一件でマジで何がしたいんやって思いましたね。

しかもこの時点で10組が確実になったことで、5chにはシルエット出る前から本物のネタバレが出てたことも判明し、マジで流出を防ぐって不可能なんだなって思いました。ここまでバレまくると事前番組で西村瑞樹さんがチョコプラわらふぢロビンフットをバラしちゃうのなんか普通にかわいらしいもんでした。

 

そして一応番組上は隠し通した決勝進出者が初めて発表されていくことになるのですが、オープニングとかでも全然明かされないまま、1組目の出番がはじまったところでいきなりやさしいズの名前が出てくる、という感じで、出番の度に1組ずつ発表していくという形式なのもビックリでしたね。いくら紹介VTRがあるとはいえそんなギリギリまで隠さんでも、オープニングでまず今年の決勝10組を紹介した方が絶対観やすいと思うんですが、ここまで事前にバレまくってまだシークレットを良演出だと思ってんのっていう、シークレット演出に対する温度差みたいなのをここでも感じちゃいました。だってめちゃくちゃバレてんのに。

 

すみませんシークレットがヤバすぎてもうこの時点で楽勝科目のレポートくらいの文字数来ちゃってますが、他にも幾つか今年からのレギュレーション変更はあって、大きいのは何と言ってもファイナルステージに進出できるのが上位5組から3組に減ったということで、そもそも2013年までの全組ネタ2本披露できてた頃と比べるとかなりのもの足りなさで、審査のブレ方とかもある中でより門が狭まるのは、ファンとしては残念ですね。せっかく準決勝で全組2本審査された上で通過してきたのに、決勝では半数以上が1本しかできないってのも何だなかぁって思います。

 

あとそれに関連もするんですがもうひとつ、地味に影響大きい変更が、今年からネタ時間が4分から5分に伸びたことで、これは人によって分かれる可能性あるものの基本的には全然良い要素だと思ってますが、これが実現した背景として、ファイナル進出が上位3組に絞られたことも影響しているのだとしたら、何とももどかしかったりしますね。

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 

ていう、最初に愚痴を吐き出す優しくない構成すみませんでした。ここから本編なので、できればここからは読んでください。

 

 

【1stステージ】

 

 

やさしいズ

 

面白かったんですが、やっぱりいきなり1組目がはじまったことでちょっとビックリしてしまいましたね。

ネタ自体は勿論面白くて、チャラいキャラありきのようで展開とかセリフとかが凄く練られてるのが随所に窺えて、もっと見たいと思える良いネタだったんですが、最初から心構えができてたらもっと存分に楽しめたのかなぁという正直な印象もありました。

どこまでシークレットなのかを把握できていなかったこちら側の問題でもありますが、ただでさえ不利な1組目なのに、余計に場の空気が整っていない状態な気がして、外的要因の残念さが際立ったように思います。

 

「1組目不利問題」については、余程奇跡に近いようなネタが完成しない限り(個人的には1組目であることが有利に働くタイプのネタでは優勝までは狙えないと思っています)、特に知名度が高くない場合どうしても不利になってしまうのは仕方なく、だからこそ、審査の際にある程度考慮されるべきと思ってるんですが、少なくとも審査員が「1組目じゃなかったら~」とか言ってしまう時点で現状の審査体制ではその望みは薄そうな気がします。

そもそも現審査体制だと、一部の振れ幅の大きさの影響力もあり「1組目が不利」以外にも順番の妙が引き起こされているように感じることが多々あり、そういう意味ではどの賞レースよりも順番の有利不利が如実にに結果に結びつくので、何とかならないのかなぁと毎回思ってるんですけどね。

 

やさしいズ、去年準決勝に出たくらいからどんどん注目度上がってきての今年決勝だと思うので、今回はファイナリストとしての露出がかなり少なかったのは残念にせよ、松ちゃんにいっぱい名前呼んでもらったのもあるし、これから常連になったりして、活躍してほしいですね。

 

 

マヂカルラブリー

 

KOCのマヂラブ、毎回準決勝とかでめちゃくちゃウケて落ちてる印象あって、今回初決勝ということでしたが、やっぱりめちゃ面白かったですね。

M-1 2005の渡辺リーダー的に雑に言うとオーソドックスなタイムリープものということになるんでしょうか、お笑い以外のジャンルでもタイムリープって結構ベタな題材だしお笑いでやるのは逆に勇気いるというか、最早それそのもので評価が担保されるような代物じゃないので更に要素乗っけないと惹きつけられないように思いますが、序盤でタイムリープに気づいた瞬間「こんなとこじゃなくない?」っていうので完全に心掴まれて、おっさんの方がループに気づくタイミングとかも絶妙で、「そもそもこの世界はおじさんの夢の中っていう説もあって」とかのちょっとしたセリフも最高、お互い気づいてからの展開もよくて、ずっと面白くてずっと笑えますね。

まだ序盤というのもあってか結果的には下位気味でしたが1組目との対比では結構伸びた感じで、それこそ去年のM-1みたいな悲壮感はなかったと思われるものの、単純にマヂラブの2本目どんなことするつもりだったのかは観てみたかったですね。

 

 

ハナコ

 

無茶苦茶面白かったですね。

ハナコはKOCこそ初決勝だったけど、他の賞レースではタイトルも既に獲ってたりネタ番組にも出てきてるので少なくとも僕含めお笑いファンの間では面白いことが周知の事実、KOCもいつ決勝来てもおかしくないレベルではありましたが、実際決勝来て、ここまでハマるなんて、凄かったです。何よりそのハマり具合に何ら違和感がないレベルで面白かったので、凄かったです。

「犬の行動をヒトに置き換えて表現する」と言葉で言うのは簡単ですが、その表現の仕方の面白さが兎に角凄くて、展開自体は、ハナコ特有の3人目の使い方含めてそこまで突飛なことはしてないように感じるものの、犬の行動の人間化の部分の面白さを最後まで衰えることなく持続させてて、むっちゃ良いネタだったと思います。素直にずっと面白かったです。

 

 

さらば青春の光

 

これまで誰よりも多く決勝に来たさらばの、自らラストイヤー宣言をしてぶつけてきた集大成のコント、最高に面白すぎました。

この「塾講師」、もとい今更ネタバレも何もないのでこの言い方をすると「鼓舞」、マジで無茶苦茶面白いですよね。さらばは漫才でもコントでもそうですが圧倒的にネタの設定・着眼点がとんでもなくズバ抜けてて、その上でそこからの展開、オチまでの着地、その一連の流れにおける感情の乗せ方まで、こう言ってしまうとネタにおける全要素になるんですが、それくらい完璧に面白すぎるネタが何本もあって、この「鼓舞」もその完璧なネタの1つなので、まずこれがウケてくれたことが嬉しいです。

本当全部面白いんでね。「鼓舞」専門の人という着眼点も勿論、それが講師じゃなくただのバイトだとわかってからのアホらしさから、よく見たらワンパターンなことしか言うてないしいざ知的なこと言おうとしたら間違ってたり、最終的に講師が鼓舞し出して居場所なくなる感じとか、だんだん哀愁が滲み出てくるというさらばの得意な落とし方まで綺麗に決まってて最高。あと松ちゃんも言うてたけど鼓舞する人のドア閉めた後の歩くスピード、むっちゃおもろいし最高。完璧。

僕がこのネタを観たのは確か去年の単独で、そこで僕的にはこの「鼓舞」がいちばん面白くて、次に面白かったのが去年のKOC決勝で披露された「居酒屋」のネタだったりしたので、去年の決勝2本目がパワースポットだったのは少し意外だったなんてこともありましたが、今年は森田さん自身「優勝できる2本をもってきた」と公言されていたりして、そこでこのネタをもってきてくれたのは最高ですね。何より僕が大好きなネタなので、それに自信をもってはったというのがわかったのも嬉しいです。

 

どうしてもさらばが好きすぎるので贔屓目に観てしまってるのは否めませんが、それを自覚してても、やはりさらばが最高に面白いと、思ってることが間違ってないと、思わせてくれるようなネタだったので、優勝してほしかったのは正直な気持ちですね。今のところどうやら本気でもうKOC卒業するっぽいんですけど、別に今からでも、何だったら来年の予選はじまる頃でも、しれっと撤回してまだ出てくれても絶対誰も、少なくともお笑いファンは誰も怒らないし寧ろ大歓迎だと思うので、出てほしいなというのは正直な気持ちです。本当僕みたいなのがとやかく言うことじゃないけど、やっぱり、優勝するに値する人には、遅くなっても優勝してほしいので。

何より、今年2本目でやる予定だった「火事」のネタも、マジで無茶苦茶面白い、本気で優勝狙えるコントなので、それも披露できずにってのが、悔しかったりしますね。去年までのルールなら披露できてただけに。

このネタ本当に面白いんでまた必ずどこかで観させてもらいたいんですけど、どうせなら来年のKOC決勝でやってほしいと願ってしまうのは、やはりオタクのエゴでしょうか。

 

 

チョコレートプラネット

 

むっちゃ面白かったしむっちゃ笑いましたね。

仕組み自体は凄くシンプルで、ひたすらに噛み合わない感じがずっと面白いんですが、これをずっと面白くさせてるのが本当凄いですよね。僕自身しつこい笑いが好きっていうのもあるけどそれにしてもここまで話を聞かずにずっと喚いてるのを見せられるのは、最初面白くてもだんだん腹立ってきて笑えなくなりそうなんですが、そうならずにずっと面白い状態で持続させてて最高。そこから黒幕側の知らない臭いとか拷問器具とか出てくるという展開、最終的に第三の黒幕みたいなのに2人して話聞かずに喚くオチ、最初しつこさのお笑いかと思ったら良い裏切りがあって、とても良いネタだったと思います。

めっちゃ面白かったしめっちゃウケたので、そら点もめっちゃ伸びますよね。中盤でハマったコンビで点数爆ハネというのが最早KOC決勝の風物詩となりつつある気がします。

 

 

だーりんず

 

凄い面白かったですね。

上司が部下の分の会計済ますのがスムーズに行かないという設定、日常を切り取るようなネタなのでシチュエーション自体の目新しさはないかもしれませんが、店員と実際出てはこないけど店長の裏のやりとりのアホさとかオリジナルのワードとか、伏線を張ろうとするのとか、みんなが容易にイメージできる場面でちゃんとあるあるに終始しないボケを入れられてるのとか凄く良いし、こういう渋味ある設定で決勝レベルの面白コントにまで仕上げられるのは凄いことなんじゃないかと思ってます。

点数こそ他と比較するとそこまでだったかもしれませんが、これを決勝で観られてよかったというか、観ている人の中にはこれが凄く刺さるっていう人もいらっしゃると思うので、そういう意味でも良いもの観られたって気がします。準決勝観に行けてないからそのときのウケ具合も2本目やる予定のネタも知らないけど、決勝観た限り、上がってきてよかったなって思いましたね。

 

 

GAG

 

めちゃくちゃ面白かったです。かなり好きなネタでした。

GAG、去年の決勝のネタがまず設定の面白さが前面にあって、それをベースに3人のやりとりが上手く作り上げられてるという感じだったと思うんですが、今年は、設定をそこまで凝った感じにはせずに、その分3人のキャラとセリフの作り込みがより濃くなってるような気がして、そこにGAGのコント特有のコミカルな演技が個人的にめちゃくちゃハマってて、笑わずにはいられないという感じでした。

そうは言いつつ去年とか今までも全然突き刺さるようなセリフはあったんですけど、今年のネタは特に、「こいつらオススメの映画絶対おもんない」とか「ただ闇雲に喋るな」とか、「切ない恋の砂時計やで」とか、凄いハマってたように感じています。

あとネタとは直接関係ないけど、点数発表後に坂本が衣裳のリュックから電卓出して再計算しようとするかなり勝負に出たボケ、個人的にはかなり良いものみせてもらえたって感じでした。

 

GAG、満を持して「“少年楽団”を取る」っていう謎の改名の仕方をしてどうなるかと思ってたけど、本当めちゃくちゃ面白かったし、きっと今年の準決勝もめちゃくちゃウケたんだろうなっていうのがわかるくらい、お笑いファンならみんな好きだろうなっていう面白さがあるので、後は決勝で良い結果に結びついてくれたら言うことないですね。決勝はどうもなかなかいろんな要素が噛み合ったり噛み合わなかったり一筋縄ではいかない部分もあるけど、報われてほしいです。

 

 

わらふぢなるお

 

無茶苦茶面白かっですね~正直ここまで面白いネタもってくるとは想像できてませんでした。

いちいち何でも質問してくるっていうしつこさが面白いのは勿論、そこでのどうでもいい質問をサラッと「空質問」という独自のワードで言い表して、でもそれをドヤと全面に出してくるでもない感じも程良く、何より、空質問のバリエーションというか、よくここまで訊くまでもないことをポンポン思いつけて、それが割と一辺倒でもなく「そこ突いてくるか」っていう小気味良さがあって、畳み掛けられる度に面白さが増幅して、もうずっと笑っていられるっていう、最高のネタでした。ずっと観ていたいし、何回も観たくなるくらい面白かったです。

特に深い意味はないんですけど僕が普段お笑いを観ている中でなかなかわらふぢなるおを積極的に観るという機会がなく、勿論去年も決勝出てるし前々から面白いのは知ってるものの、今特にアツいのかというと実際目立って話題になるようなこともなかった気がして、だから、言い方悪いけど、こんな面白かったんやっていうのは想像以上にあって、嬉しい誤算でした。

 

決勝のずっと前、決勝進出者シルエット公開に伴う公式のネタバレが出た時点で、わらふぢなるおのシルエットが空気階段に見えるという一部意見もあり、準決勝のウケでは空気階段は決勝確実と挙げるレポートも多かったので、個人的には空気階段決勝で観たいなぁとか思ったりしてましたが、わらふぢなるおがこんなに面白いネタしてくれたので、空気階段決勝で観たいというのは変わらずありますが、わらふぢ決勝で観られてよかったです。

 

 

ロビンフット

 

めっちゃ面白かったです。正直期待以上でした。

中年の息子の結婚相手が高齢の父より年上というこの設定自体がベタかと言われればそうじゃないかもしれないけど、少なくとも同じSMA中堅どころのだーりんず同様かなり渋めで、ともすればかなり地味な設定で、でもこの設定だからこその良い味のするお笑いを
がっつり見せてくれたというのがかなりポジティブな印象で、上位半分の昨年までならファイナル進出圏内の5位、しかもハナコさらばと1点差1点差の僅差にまで食い込めたのも頷ける面白さでした。

やっぱり「ほな72や」「ほな84や」って12歳ずつ歳取らせていくツッコミ面白いですね。数が規則的に増え続けていくの面白いので。別に我慢はしてなかっ

たけど思わず比例してウケ続けちゃいました。

ロビンフット、コンビのネタは1回何かのライブで観たことあるかなぁ程度で全然観たことないレベルだったのですが、こんなに面白いなんて個人的にかなり発見で、まだまだ決勝で新たな発見ができたことはとても嬉しいです。

 

しかしSMA勢の底力というか、別にびーちぶ盲信者でもないしSMAでお笑いファンに好かれてるコンビが無条件で全組面白いとも信じてないけど、来るもの拒まずの売れない芸人の終着駅的な立ち位置の事務所からあらゆるところで確かな実績を築き上げる芸人が出てきてるのは、ドラマチックで素敵ですよね。

ロビンフットが今後もコンビでKOC狙っていくのだとしたら、どんどん観たいです。

 

 

ザ・ギース

 

無茶苦茶面白かった!無茶苦茶面白かったし、何よりよくこのネタを決勝でやってくれたってのが嬉しすぎます。

このネタは今年のギース単独でやられてて、僕はその単独の中でいちばん好きなネタだったけど流石に映像ありきだし単独ならではというか少なくとも賞レース向きではないよな…と思ってたので、そういう保守的な発想を飛び越えて準決勝でやったと聞いたときは嬉しかったし、そこでめちゃウケて評価されて決勝でテレビでお披露目、良い裏切りで心躍りましたね。

このネタ、何と言っても「サイコメトリーでつくり手の想いや製造工程が読み取れる」という着眼点が圧倒的に面白くて、それがひとつのコントの中にしっかり生きててあらゆる場面で爆笑の起爆剤になってるのが本当に凄くて、最高でした。

勿論観てて面白かったんですけど好きなコンビの好きなネタということもあり、どうしても評価が気になるところで、ネタ中比較的審査が暴れないバナナマンの顔ばっかりカメラで抜かれてそれまで笑ってる顔がかなり抜かれてた松ちゃんがほぼ映り込んでこなかったのでちょっと不安でしたが、結果点数的にはもっと伸びても〜という部分は正直あれど全員90点越えで絶対値的には悪くなく、何より、終わった後のtwitterなどでの面白かったという感想がいっぱい見受けられて、ちゃんとウケたんだっていうのがわかって、よかったですね。

 

僕は完全にユーモアライブでバッファロー吾郎A先生やせきしろさんらを介してギースが好きになったので、ギースの面白さはシュッとしたシティー派シュールコントだけじゃないと知ってるけど、今回のネタは、そういう所謂シュール系という枠にに入るかもしれないけどそこだけに収まらない楽しいお笑いが盛り込まれてた(途中ちょっと猟奇的なシーンもあったけど最終的に体格差で勝ったのでむっちゃ面白い)と思ってまして、だから僕は凄く好きだし、勝ち進めこそしなかったけどかなり評判がいいっていうのが、めちゃくちゃ嬉しいです。

 

今年のギースは本当によかった!最高でした。

 

 

 

結果、圧倒的にウケたチョコプラ、審査員にも激ハマりしたわらふぢ、さらばロビンフットから僅差で逃げ切ったハナコの3組でファイナル。くどくなるけど、去年の上位5組勝ち残りルールならどうなってたか、それはもう考えないでおくことはできないですね。どうしても。

 

 

 

【ファイナルステージ】

 

 

ハナコ

 

無茶苦茶面白かった!むっちゃ笑いました。

1本目に続きこれも初めて観るネタだったけど、普通にめっちゃおもろかったっすね。「私をつかまえてと言う女の子がつかまらない」という、明確なストーリーがあるわけでもなく見せ方によっては最初が面白いだけの一本調子なネタになりそうな感じもする設定だけど、要所要所ではっきりとした裏切り、展開の広がりがあり、ただ逃げるだけじゃなくはっきり煽ってくる女の子、謎の3人目の出現、それらのあらゆる不条理さが「女子むずっ」の一言に集約される感じも僕的にはかなり面白く、めっちゃよかったです。勿論この状況に最適な『One more time,One more chance』のかかり方も最高でした。

ハナコはこの2本目の勢いのまま優勝となるわけですが、凄い面白い!という印象のままの優勝だったと思うので、めちゃよかったですね。

 

 

わらふぢなるお

 

勿論面白くないことはないんですけど、どうしても1本目との比較で見てしまうと、相対的には特別な見所があったかと言われると難しいかなって思っちゃいますね。

1本目は兎に角ひたすらの空質問の面白さが余裕で鮮度を保ててたけど、空質問ほどは引き込まれる感じが正直あまりしなかった上に、シチュエーション以上の裏切りも然程なかった気もして、やはり1本目よりは…てのが前面に出たのかなって思いますね。

どうしても点数を競う上で相対評価で高低が出てしまうのは仕方なく、ましてこの5人審査だと相対的な影響は大きいと思うのですが、2本目というのは特に他の組との相対に加え自分の1本目との相対にもなるので、本当難しいなって思います。まず1本目が強くないと2本目できないし、でも2本目の方が弱いと落差で余計点つけられるリスクもあるし、どうしてもその面でハナコとの差が出たのかなって気がします。

 

 

チョコレートプラネット

 

何と言っても1stが圧倒的だっただけに、普通に行けば1本目の余力で優勝しちゃうのかなって思いましたが、まぁ、残念でしたね結果に関しては。

このネタ、改めて考えると、賞レースじゃなく普通のゴールデンのネタ番組とかなら普通に凄いね~面白いね~てなってちゃんとウケて、全然マイナスな印象なく終わるようなタイプのネタだと思うんですけど、流石に賞レース、しかもKOCの決勝、ファイナルステージ、1本目断トツでウケての2本目、この場面で適するものではなかったのかなって、素人のクセに思っちゃいますね。いくら余力で進める状態でも、審査員もそこまで見逃さないだろうと言いますか。やっぱり賞レース向きじゃないんでしょうね。小道具の細々としたバリエーションは豊富なものの、そこだけというか、それを踏まえての展開があんまり無くて何となく予想の範疇だし、まぁ、小道具以外が単純すぎたという印象が拭えないのが正直なところで。

ここもやっぱり1本目がウケまくっただけに自身との相対評価でガクッと下げちゃったんでしょうね。本当このネタ選びの線引きは難しいと思いますし、準決勝含めて決勝までどんだけライブ等でネタかけても、別に決勝で同じ評価にはならないですからね。

チョコプラのこの負け方からかつてのロッチ状態とも言われてますが、奇しくもロッチが同様に散っていった2015年のロッチの1本目とチョコプラの1本目が同じ点数だったり、そのとき優勝したコロチキとハナコが同世代で結果かなりの若手にもっていかれてたり、かなり境遇が似てて、これもまた運命だったのか…

 

 

 

そんないろんな要因が重なっての結果とはなりましたが、しっかり2本とも面白いコントを披露したハナコが優勝したという点については、後ろ向きなイメージはなく、純粋にとてもよかったと思います。何だかんだ言って、どれだけ外側に引っかかってても、毎回終わってみれば、各組のネタがめちゃくちゃ面白くてちゃんと面白かった組が優勝してるという意味で内容・結果ともに満足できてしまうのがKOCでもあったりして、結局今年も面白かったんかいって毎年思ってますね。

 

 

優勝したハナコ、まだまだ若いしこれからどんどんいろんなところで見られることになると思いますが、ネタを作ってる2人は勝手なイメージだけどコント職人的な雰囲気があるような感じで、もしこの2人だけなら「ネタは面白いけど~」的なありがち批評を受けてしまうポジションにいってしまうかもしれないところ、ヤバい3人目がいることで平場でもめちゃくちゃ良いアクセントになってて、ネタだけじゃなく芸人としての幅が広がってると思うので、事務所もワタナベだし、全うに売れそうですね。

 

個人的には、たとえネタが面白くてもトークとか今のバラエティの枠内に収まる器用さがないと芸人としてやっていけないみたいな分かった風の意見を、同業者ならまだしも只の素人が口々に言うのがまぁイヤで、お笑い芸人としてネタが面白くて結果を残したことは無条件で賞賛され、それだけで売れることと同等の評価を受けるべきだと本当は思っていますが、最終的にネタで稼いでいくためには名前が売れないといけず、本来その役目を果たすのが賞レースだと思うものの現実問題賞レース単体ではそこまでの役割を果たせていないので、売れる要素をもっている限りハナコにはどんどんネタ以外でも売れてほしいなと思っています。この段落ずっと最悪の上から目線ですみません。 

 

 

そして僕としてはどうしてもさらば、もっかいぶり返してしまいますが本当にもう卒業してしまうんですかね…

決勝最多出場で、毎回全然優勝できるレベルの面白すぎるコントを披露してて、でもまだ1回も優勝できてない、これはちょっと贔屓目入るけどかなり異常事態というか、なかなか順当に行かないもどかしさの中で、また来年も優勝できるレベルのネタを、コロコロ変わるレギュレーションにも合わせながら作り続ける、とんでもないことと思います。

 

KOCに限らず賞レースは初出場か2年連続2回目くらいでスッと獲っちゃわないとだんだん優勝しにくくなっていくっていうのは、それを「鮮度」の2字で片づけるにはあまりにも安すぎますが、先程、2本目が自分の1本目との相対評価になってしまうという話もしましたけど、最多出場者はそこに加えて過去の自分の決勝ネタとも比較され得るわけだし、もしかしたら面白かったという評価を得られれば得られるほど観る側のハードルも上がってきてるのかもしれませんし、決勝に出れば出るほど他の組よりハードモードになっていってるのかもしれません。決勝後の打ち上げ配信で森田さんが言ってた「勝ち方わからない」は、本当本心なんだろうなと思いました。

 

この捉え方はもしかしたら間違ってるかも、というくらい自分の中でもまだ整理しきれてない状態で先走って書いてしまうのですが、お笑い界の二大賞レースであるM-1とKOCでは、勿論ネタの形態が違うので完全対比はできないんですけど、何となく、M-1は、漫才というスタイルがそうさせるのか競技性が高くて、ある程度高得点を出せる方法論みたいなのが割と出来上がってきているのに対し、KOCは、M-1に比べると競技チックな観られ方をされていないというか、細かくボケ数が~持ち時間の使い方が~後半の伏線回収が~みたいなテクニック論になりにくくて、結果的に大きい括りでネタ1本について、それを演じた芸人について、どう判断されるかっていう空気がある気がして、レースというよりはコンテストという感じなのかなぁ、て思ったりしまして。

まぁそもそも漫才コント問わずお笑いに対し競技的な見方をするのは違うかもしれないし賞レースという競技であっても競技性を超えて劇的に面白いお笑いが最高だと信じてるつもりですが、一旦理屈に落とし込む上でそういう捉え方もできるのかなと考てみたり。

 

で、そう見たときにさらばのコントは、最初にコントの設定の面白さを知らしめる掴みの位置と強度が絶妙で、その後の展開での段階的な設定の発展のさせ方だったり、オチまでの無駄のなさだったり、もし明確にポイントを定めて競技的に評価すれば毎回断トツの出来かもしれないけど、決して画一化できない評価軸のところで他がより魅力的にうつってしまい、優勝に届かないということが何度も有り得たのかな、と。

 

すみませんやっぱり書いてはみましたがこの見方普通に間違ってるかもしれないんで、改めて自分の中でもう1回考え直します。やはりお笑いを理屈で見るのには限度があるのか。

 

そんなことを言いつつ僕はただのさらばのファンなんで、改めて言いますけどさらばは絶対に優勝できるコンビなんで、本当実力以外の要因で優勝できてないだけなんで、優勝せずに卒業はただただ惜しい気持ちでいっぱいですが、本人の意思にこれ以上水を差すのも違うので、もう優勝には拘らず、とにかく面白いネタを、何かしら別の方法で世に提供していってほしいですね。ネタ番組でゴリゴリ刺さる強いネタを観せてくれてもいいし、単独の規模がデカくなっていってもいいし、M-1で最高激強漫才で優勝してくれてもいいし。

 

 

 

今年のキングオブコント、どうしても本質じゃない外側の部分にやっぱりよろしくない要素が多かったというのは冒頭でも述べたとおりで、僕は賞レースの感想を書くときに愚痴とかネガティブだけで終わるような文章はなるべく書かないようにしてきたつもりですが、今年は、こんな負の演出はもうやってほしくないというお笑いファンの思いが特に強く、何より僕もそう思う者の1人なので、僕みたいなもんでも口に出すことで何かが好転して桶屋が儲かれば越したことないということで、別に僕が発信して制作陣に届けたいみたいな使命感は一切ないし発信力も一切ないけど、書いちゃったりしちゃいました。

 

流石にこの大SNS時代に、僕の意見がとかじゃなくこのお笑いファンの不評が届いてないわけないと思うので、言うて面白い番組いっぱい作ってるTBSさんが何となく視聴率悪くなかったのはシークレット演出の効果だ的な短絡思考でいるわけないと思うので、きっと来年には改善されて、あとは審査員のブレ方だけ、くらいには事態が収束しているはずと信じています。いちばん意図的に操作できない内容の面白さは毎年出場芸人で保証されてるんだから、意図して操れる演出面で、悪い方へ舵を取らないでいてくれたら本当に最高。願うことはそれだけです。

 

 

 

余計な演出が気にならず、純粋に内容だけを楽しめるキングオブコントが待っている未来、それが1年後であることを楽しみにしています。

たけのくちさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス