血液中にブドウ糖が異常に増えた状態が続くと、全身の血管壁が傷つけられます。その結果、さまざまな合併症が起こってきます。主な合併症には、細い血管が障害されて起こる「糖尿病性網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病神経障害」があります。
太い血管も障害されて動脈硬化が進むため、「脳梗塞」「心筋梗塞」「閉塞性動脈硬化症」なども起こりやすくなります。糖尿病がある場合はない場合に比べて、脳梗塞は2倍、心筋梗塞や狭心症は2~4倍起こりやすくなります。
細い血管の合併症は、糖尿病と診断されてから5年~15年で現れます。次の順番で起こってくることが多いと云われています。
①糖尿病性神経障害・・・末梢神経が障害される病気で、足のしびれや痛み、感覚麻痺などが起こります。原因は、神経に酸素や栄養を送っている抹消血管の血流低下や、末梢神経そのものの障害です。非常に悪化すると、脚を切断するなどの事態に陥ることもあります。
②糖尿病網膜症・・・眼球の奥にある網膜の細い血管が、障害されてもろくなる病気です。進行すると、視力が低下して失明に至る場合があります。
③糖尿病腎症・・・腎臓の働きが徐々に低下していく病気です。腎臓は細い血管がたくさん集まった臓器で、その血管がすこしずつ障害されていきます。ひどく悪化した場合、透析治療が必要になります。
合併症を抑えるには、食事の改善と適度な運動が治療の基本です。
動脈硬化は糖尿病予備軍の段階から始まっています。糖尿病と診断されなくとも、食事をした後の血糖値が正常範囲を超えて急激に上る食後高血糖では、動脈硬化が進みやすい事が確認されています。、
