福田保8段
(両手取りの呼吸投げ「気の流れ」)


合気道には呼吸法があります。一般的に呼吸と言うと吸って、吐くと意味で、体操などの深呼吸以外には誰でも無意識で呼吸しています。が、

合気道の呼吸は無意識とは言えない❗


簡単に言えば、相手の攻撃を受ける時は吸って、吐きながら相手を投げる‼️
合気道では一技一呼吸と言います。


合気道の姿勢にも沢山の空気を吸える秘密があります。
合気道の立ち方では膝を少し曲げて、腰を低くして、骨盤が少し後ろに向いている、顔が正面に向いてるにたいして、体が斜め45度の半身の形です。この形で、まっすぐ立つより空気を吸う事ができます。


でも本来の合気道の呼吸法の意味は吸って、吐くと意味は少し違います。


(呼吸投げの形、岩間、茨城支部道場)



良く他の外国人に「合気道のはなんですか?」「呼吸」も「気」も日頃の稽古で分かっていても言葉で説明しにくいです。(外国人に特に)

日本には一般的に「気合い」や「いき」って言葉は日常的に使われています。息がぴったりと合ってますね!と言うとほとんどの日本人は「いき」ってなんですか?ときかないですね!

合気道の「気」と「呼吸」は「いき」との意味が近いと思います。英語に近い言葉と言うと「リズム」ですかね!自分は相手の気と会わせるから合気道と言います!

呼吸法も単なる吸って、吐くのではなくて相手との呼吸と会わせる事です。



合気道の稽古で必ず行う技があります。

☆諸手取りの呼吸投げ

☆座義の呼吸法(終末動作)


開祖の植芝盛平先生に受け継いだ伝統で世界のほとんどの道場には必ず行う技です。それ以外にも「呼吸投げ」と言う技が合気道には数えきれないほどあります。技の名前からお分かりのように、呼吸法が合気道には無くてはならない存在です。


呼吸力ない合気道は合気道ではない
と有名な指導者のほとんどが言います。


呼吸法は吸いながら相手と合わせて吐きながら技をかけるだけでもない‼️

相手の攻撃に逆らわず力を吸収する為に力をぬぐ必要があります。かと言うと全身の力をぬけば良いとも限りません。力をぬぐところと出すところその兼ね合いが難しいのです。これを身に付ける為にはかなりの練習が必要です。

ある意味で呼吸力は力の出し方のテクニックとも言えると思います。


開祖の植芝盛平先生は

呼吸力は力の出し方である

とおしゃってたそうですが、
たぶん皆さんに
稽古して身につけなさい
と言いたかったのではないか?
と私は思っています。



​この文は私自身の17年間の(まだまだ短い)合気道人生の経験を皆様と共有したものです。合気道の呼吸法について合気道の先生方の素晴らしい本や動画があります。是非皆様に研究していただきたいです。





呼吸法関連ブログをご覧下さい。



(動画は諸手取りの呼吸投げです)











 

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ありがとうございました。