碓氷峠鉄道文化むらに保存されているED421。製造は昭和9年ですから80歳に迫る強者はこの地の難所ゆえに製造された・・まさにご当地仕様のカマですね。よく目にする62・63が活躍する以前のヨコカルは旧線での活躍ですから、第1ステージでの難所超えをしていた古参兵でもあります。
 
 その時代としては最新鋭の直流電気機関車ですが集電も屋根上に1機のパンタはあるものの、こちらは駅構内での使用で峠越えは動輪脇にある第3軌条から集電を行い、さらに動輪はロッドを介して動力伝達という大変古風な構造でもありました。
 
 されど、この難所に立ち向かうには単機では無理で、3重連の後押しを含む総勢4機での峠越えの布陣でもありました。さらに旧線ではアプト式ラックレールを備え、線路中央に歯車状のラックレールを使用する独特の機構も有したカマでもあります。第3軌条ゆえパッと見は非電化路線のような雰囲気の区間で、そこをずらずらと列車一行が行き来する様はちょっと他では無いシーンだったでしょうね。
 
 車体は老兵たる箱型に茶色の塗装。されど秘めたる力と独特の機構は往年の欧州のカマ風情を今に伝える存在なのかもしれません。碓氷鉄道文化村では準鉄道記念物である貴重なこのカマを屋根付きの資料館の中で大切に保存されています。そんなED42 1からです。
 
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屋上はシンプル。この角度だと特別仕様のカマとも見えない!?
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難所に向かう小デッキ付きの面構え。貫通扉は重連運用ゆえでしょうか?
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シンプルな箱型の車体からは一転、足回りが賑やかなED421。
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集電シューのアップ。現代でも一部の地下鉄車両で装備車がありますね。
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古風なロッド付きの動輪。蒸気機関車からの残影のような・・・。
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車体の下にある秘密仕様はアプト式ラックレールをかむ歯車。
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屋外にあるラックレールと第3軌条。大井川鉄道のアプト区間でも見られますね。
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左右に伸びる集電シューも独特な連結器周り。ジャンパ栓も伊達ではありません。
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シンプルな屋上にパンタは1基のみ。明かり窓も見えますね。
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屋上のヘッドライトも往年さが出ています。
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輸入カマED41をまねて国産化されたED42。