こんばんは、地域リハビリのスペシャリストを目指すたけじゅんです。


明日は、全国学会です音譜地域リハビリの分野は論文が少ないので、学会でのポスター発表が貴重な情報源です。逆に言えば、地域リハビリの論文は希少ということ。私も先日、指導教員からこれまでのポスター発表をはやく論文にしろと言われました。本年度中に頑張りたいと思います。


OTたけじゅんの地域リハブログ

さて、先日「復職・就労準備」クラスで、復職に向けた準備に取り掛かれないでいる利用者さんに、いつもはこちらですぐに結論を出してしまっていたのを、質問を重ねて利用者さん本人に結論を考えてもらうことを試してみました。


「なんか、ダメ(はじめられない)なんだよねー」


→「会社からはどこまでの成果が求められていますか?」


→「それを踏まえて、あなたとしての目標は何ですか?」


→「その目標はいつまでに達成できそうですか?」


→「その目標に対し、これまでどんな準備をしてきましたか?」


→「目標達成を阻害している要因は何ですか?どこでつまずいていますか?」


→「あなたの周りにある資源を使って、問題解決ができますか?」


→「まずはどこから手をつけますか?」


→「その成果はいつどのようにわかりますか?」


このような質問を重ねて、いつまでに何をやってみると言うことを決めていただきました。

対象は失語症もあり、すぐに会話から逃れようとするところを、かみ砕いて話しながら、時折褒めながらなんとか最後の結論とそのリミットを決めることができました。

本人も「じゃーやってみる」と珍しく乗り気になっていたので、自分で結論を導き出せた効果が表れているように感じます。


問題は、質問をしている30分ほどの間、もう一人の利用者さんがほったらかしになってしまっていたこと。今回は、唐突に面談のような流れになってしまったので、ちゃんと場面セッティングをしなくちゃいけないと反省しています。助かったのは、そのもう一人の利用者さんも、うちらのやり取りを興味深く真剣に聞いていてくれたことです。


まだまだ思うようにいきませんが、質問療法士のクジラオカ先生 に倣って、上手にコミュニケーションをとれるように努めていきたいと思います。