アフターヌーンKCで連載している『おおきく振りかぶって(作者ひぐちアサさん)』は、設定はよくある甲子園を目指す新興高校野球チームのストーリーを描いていますが、トレーニング方法や戦略がとてもリアルに描かれており、野球好きでも知らない方でもとても楽しめるマンガです。

特にキャッチャーをやっていた私にとって、戦略や配球をリアルに描いているので非常に燃えてきます。

ストーリーだけでも大好きなのですが、このマンガのすごいところは、メンタルトレーニングなどの心理学的な要素も多く取り入れている点です。

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特に15巻で紹介されている『目標設定用紙』は、右枠を「仕事の目標」などに置き換え、すぐに実践で使用することができるスグレモノで、さっそく実習生を相手に試してみました。

目標設定用紙は、「人生の目標」と「××の目標」の2つのテーマがあり、作中では「スポーツの目標」で描かれています。

上から順番に埋めていき、人生の目標を書き終えたら右の目標に進むそうです(この順番が大事!)。

上から「夢のような目標」「最低限の目標」「50年後の目標」「30年後の―」「10年後の―」「5年後の―」「4年後の―」「3年後の―」「2年後の―」「1年後の―」「今年の目標」「半年の目標」「今月の目標」「今週の目標」「今日の目標」「今の目標」となっており、16×2マスを制限時間10分で埋めます。

初めて挑戦する場合は大抵全部埋められないようで、私も初挑戦時は13分かかりました。
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この目標設定用紙を行うと、漠然とした目標も、たどれば小さなステップの積み上げていくんだということに気づかされます。大きな目標に対して、まずやることが決まり、しかもすぐ実行できるので、目標設定用紙を行った後は、早く行動に起こしたい欲求に駆られます。

一般的に抽象的な目標を具体的な目標にしていくのはとっつきにくいと感じる方が多いと思いますが、目標設定用紙は、気が付いたら具体化しているところがすごいところだと思います。

臨床で使えるかどうかはまだ検証していませんが、取りあえず実習生には効果があったようで、次のアクションが早くなりました。

野球マンガ恐るべし!

それにしても、仕事で役に立つ情報はいつどこで見つかるかわかりませんね!「常にアンテナを張っておかないと!」と再認識しました。