前回のブログ
もし死に方が選べるなら
の中で、
死因の選択肢の中に
「自殺」を入れたが、
あえて触れなかった。
自殺はまさに、
「死に方を選べる」死に方である。
昔、外科当直をしていた時のこと。
20代、女性。
「リストカット」をして
救急外来に運ばれてきた。
何カ所もカットしているので、
縫合に時間がかかる。
カルテを見ると、
今まで何度もリストカットをして
外来で縫合していた。
「昨日の当直で、
リストカットの縫合したけど、
時間がかかって大変でしたよー。」
翌日、先輩の外科医に話したところ、
「あまり優しくしない方がいいぞ。
前にそういう患者さんに優しくしたら、
その優しくしてくれた医者が
当直の時を狙って
リストカットするようになった
患者がいたからな。」
。。。ひぇー!
リストカットの目的が、
自殺ではなくて、
優しくしてくれた医者に
会うことになってる。。。
もちろん、救急外来を受診して、
本人が縫合して欲しいと希望するなら
きちんと治療するけど、
「ストーキングされるのは
嫌だなぁ。。。
すごい素っ気ない対応を
取るようにしよう。
死にたいならちゃんと死ねるような
方法を取ればいいのに。」
そんな風に考えていた。
自殺が失敗して、
瀕死の状態でICU(集中治療室)に
入院している患者さんをみても、
「本人が本気で死にたかったとしたら、
周りが一生懸命助けるのって、
いらないお世話なんじゃないかなぁ。」
まだまだ未熟な考えだった。
続く。