「手書き」を習って、何かの役に立つ? スマホで文字は「打つ」もので、もはや「書く」は絶滅危惧種?
ところが、文化庁の「国語に関する世論調査」。「今後もなるべく手書きで手紙を書くようにすべき」とした人が半数を超え、手書き支持派は、回答者の年齢層では最も若い、16~19歳で最も高い割合」だったそう。
なぜ、コスパやダイパのデジタルネイティブ世代が、手軽な「打ち言葉」より、めんどうな「書き言葉」を支持するのでしょう?
書き言葉には、「話し言葉」や「打ち言葉」にはない魅力があるからでしょうが、それは、どんなものでしょうか?
書き言葉は「肉筆」とも言われます。ここでの「肉」は、筋肉のみならず、血や骨や内蔵、性格や思想やエネルギーなどを含む概念です。
また、書き言葉は「墨跡」とも言われます。書き言葉は痕跡であり、その人の肉体性(あり方)の痕跡そのものなのです。
コロナ対策によるストレスで街中の落書きが増えたそうですが、それは裏を返せば、「書く」という行為そのものが「癒し」であり「愉しみ」だからです。小さな子供にクレヨンを渡してみれば、そこら中に落書きしますよね。
「書」は、「書く」という行為に備わった「癒し」「愉しみ」の増幅装置です。本能的な「落書き」が、三千年の歴史によって磨かれ、より心の琴線に触れるような文化芸術に昇華されたものです。
「書」に触れて「書き言葉」をバージョンアップさせてみると、日常生活が「癒し」「愉しみ」で満たされていくものです。
さて、「手書きを習って、何かの役に立つ」と尋ねられたら、どのように答えましょう?
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