「生命感」を宿しているか―。それこそが、文字が「書」といえるための必要条件です。文字に生命感を与えるためには、書き手の生命エネルギーを筆記用具を透すことが必要です。
立ち方や座り方など、書く前提たる「身体性」が歪(いびつ)であれば、筆記用具にエネルギーが透らず、書かれたものが「書」になることはありません。
便利さと引き換えに、身体性が欠けた生活をしている現代人は、昔の人と違って、書く前提が欠けています。
何にもなしで書く稽古をしようとしても、前提が欠けていますから、書く稽古は実現されません。
そこで、書法道場では、現代人の身体性に合った「書かない書の稽古」(バランストレーニング等)を、積極的に取り入れています。
書き方を変えれば言葉が変わり、言葉が変わると思考が変わり、思考が合わると生き方も変わります。
心そのものを変えるのは難しいですが、心を構成する言葉≒書き方を変える方が現実的です。
書き方を変えるために大切なことは、いかに書くを「全身運動化」するかです。単なる手先指先だけの動きではなく、足腰背中の入った全身運動にすることよって、書くに生命感が宿り、そこに「書」が立ち上がるのです。
皆さんと全身を心地よく動かしたおかげで、お稽古アフターの食事も、本当に美味しいものでした。生徒の皆さん、今日も、熱心にお稽古にご参加くださり、ありがとうございました!
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