ドアを開けたら、わんさかお客さんが入ってくれています。本日の書法道場展「解放」での武田双鳳の席上揮毫に―。
会場の雰囲気を感じて、その場で選んだ言葉は、「慈優」。
思い切って息をすることすらできない。気兼ねなく皆で食事をすることすらできない。果たして、ここまで不自由を感じたことが、今まであったでしょうか。
「みんなのため」という呪文で、自分の自由を縛りすぎていないだろうか。「いまはがまん」という呪文で、同調圧力に苦しむ少数者を厄介者扱いしていないだろうか。
「やりすぎくらいがちょういい」と言わんばかりの空気感が、慈(いつくしみ)や「優」(やさしさ)を奪っていってはいないだろうか。
書は「字遊」(じゆう)。言葉≒文字の世界での遊びを通じて、こころを解き放っていく文化的な装置です。
書法道場展「解放」にご来場の皆様が、「じゆう」を謳歌されますように―。そんな思いで揮毫させていただきました。もちろん、遠くウクライナの人々の「じゆう」への祈りも、筆先に込めながら。
とてもあたたかい雰囲気の中で、心地よく筆が進んでいきました。ご覧いただいた皆様、本当にありがとうございました!
🌟書法道場展「解放」は明日が最終日!
https://www.facebook.com/events/1029635014312996/
<会期>
3月18日~3月21日(月・祝)
10:00~18:00(最終日のみ16:00まで)
☆入場無料
※武田双鳳在廊時間(予定)
月21日13:00頃~16:00頃
<会場>
烏丸御池しまだいギャラリー
※京都市営地下鉄烏丸線御池駅1番出口から徒歩1分。