4月2日のライブで桜組の新曲が何曲か披露されました。
かなり小さい会場のようだったので私は行かなかったんですけど、
いつもより少人数だけどがんばって演じてくれたみたいです。

その中の「クリスティーナ・サンチェス」という曲
テンポ速いのに多分フルでやると今までで一番長い大作になっています。

題材は実在の女性闘牛士の話で、会長の歌詞の中でも最も劇的なストーリー
となっています。
実はこの曲自体はアキバのくのいちができる前にできたものなので
自分的にはあんまり新曲という気はしてないんですが、
いろいろタイミングがあってようやくの披露となりました。

この曲の歌詞の内容をごく簡単に言えば
クリスティーナ・サンチェスという女性闘牛士にぜひ勝ってほしいという、
アリーナ中の人が祈っているというものですが
歌詞がとてもイメージ湧く感じで情景を思い描きながら作曲、アレンジ
していきました。

向かってくる猛牛を、「まるで弾丸のよう」というところでは
バーンという銃の音を入れてあったりします。
また間奏の女声のオペラチックな声は観客の緊張感を表し
3コーラス目にはチューブラーベルの音を響かせて全員の祈りを表しています。

そして3コーラス目が終わったあとの行進するようなリズムは
向かってくる猛牛の迫りくる様を表し
赤いムレータを翻して牛と対峙するクリスティーナの姿を思い浮かべてください。

そして最後のクリスティーナ、クリスティーナと繰り返すところは
神のみぞ知る(誰も知らない)結末への勝ってほしいという観客全員の
強い祈りが込められています。

こういうスケールの大きい内容の曲なのでアレンジも
ロックオペラ風な味付けにしてあります。
はたして、桜組のメンバーがこれを歌いこなせるかどうか
心配でしたが先日のライブではもちろん100%ではないにしろ
多少なりとも見てくれている人にメッセージは伝わったようです。

そしてふと思ったのですが、この曲はクリスティーナが勝ってほしいという
祈りの曲な訳ですが、大震災の起こってしまったあとの今聞くと
これは題材としてはクリスティーナ・サンチェスの物語なのですが、
もっと大きい祈りの歌なんではないかと思えて来ました。
復興に対する祈り、未来に対する祈り、なんではないかと。

まあ歌を聞く時はそんな大げさなこと考えて聞く必要は全くありませんが、
ただちょっとそんなことを感じてもらえばと思っています。

スペインの音楽はジプシーのものであり、
フラメンコも秘められた情熱を表す音楽であって
基本的にあまり明るい音楽ではありません。

2ちゃんでスペイン系の曲がラテンじゃないとか言ってる人がいましたが
ラテンの明るい音楽とは真逆にあると言ってもいいかもしれません。
人それぞれなのでスペイン=ラテンと感じてもかまいませんが
少なくとも私の中ではスペインの音楽とサンバやサルサなどのラテン音楽とは
全く結びついていません。

さて、スペインの次は会長はどこへ行くのでしょうか?
会長のみぞ知るですね。


手裏剣