4着で3位とかけ離れて南4局オーラスのドリブンズ、たろう。

 満貫直撃でも素点回復にしかならず、黒沢さんから出た8ピンをスルー。

 リーチ棒が出てから倍満直撃を狙うなんて、麻雀のスケールが大きすぎる。

 チーム戦、リーグ戦を考えたら、素点回復で4着終了が妥当な選択だろう。

 若手が、こんなスルーをしたら、厳重注意、大批判の嵐だったはず。

 

 しかし、そうはならない。

 それは、結果が出たからかもしれない。

 でも、やはり、長年麻雀で結果を出してきたたろうの「歴史」が、皆を黙らせる。

 大きなスケールの麻雀だ。

 堂々とふんぞり返るその姿は、その「歴史」を背負って打つ矜恃の現れ。