中川村の古民家七代さん所有の山林にて活動している「ヤマザルの会」。これまでは河川公園上の山林を活動場所としてきましたが、今回より新たな古道エリアに着手。

 

このエリアはこの下を走る車道が50年前に開通するまでは、牧が原への道であった古道に面した山林です。

 

元々はこの辺りもアカマツが先駆種となった広葉樹林であったのですが…

マダケが侵入して林内を覆い尽くさんばかり。

アカマツはほぼ絶え、マダケの数が増えて陽を遮ったため、アカマツの跡に生えていた落葉広葉樹も少なくなり、現在は竹よりも樹高が高く成長していた種か、常緑の中低木がチラホラある植生になっていました。

 

当初、村の補助金を導入しての皆伐も考えたのですが…

やはりまずは「自力」。

 

新たな仲間となった庭師にも加わっていただき、

 

作業スタート!

それぞれ役割を分担します。女性メンバーは林内の枯れ竹の引き出しと集積。

 

男性メンバーは一人が伐採と引き出し。

自分は‥

 

すると「うわー何だこれ!」と伐採と引き出しを担当していた庭師より声。

見れば割れた竹の中いっぱいに謎の物体。

昆虫の蛹ではないかと思われるものの、ギョッとする光景でした。

 

自分は倒して引き出された竹の枝払いと集積。

 

お天気も良く、良いペースで進んでいくので、つい休憩を飛ばしてしまいそうでしたが

1時間弱作業をしたところで休憩宣言!

古道沿いにてそれぞれ水分補給。

今日はお茶菓子用意できずにいたら、先日の民泊で泊まった中国人学生のおみやげをいただく。

派手派手しい包み紙の中身は昔懐かしのナッツ入り柔らか飴。

 

うっかり噛むと、歯の詰物ごと取れそうな感じね。

食べてて思い出した数年前のクリスマスイブ千代峠踏査の際、スニッカーズを行動食で食べたら詰物ごと食べちゃった話をする。

 

和気あいあいと話して休んだら再開

 

女性メンバーは古道へと引き出した枯れ枝の選別。

持ち運べるサイズは焚き木として利用するため。

 

するとそこへ

地元中川村で活躍中の庭師登場。

電話では話した事があったものの、初めて合う庭師二人。

古民家七代がつなげた縁だなと。

 

一緒に作業に加わっていただき、どんどん枝葉が片付いていく。

 

マダケも陽光にあたっていたものはこのように美しい飴色に変わります。

この色の違いも何かで活かせないものかと思案。

 

大量に出た枝は燃やすのではなく

こうして林内に揃えて置きます。やがて時間が経てば葉が落ちてもっと容積は減るし、

枝だけになれば竹ホウキの材料にもなります。

 

午前中2時間の作業で随分と古道にまで日差しが差しこむようになりました。

 

12時を迎えたので、午前の部は終了

先ほど林内から引き出し、古道にて分別した小枝を焚き木として小脇に抱えます。

 

こちらはもう少し太めの枝を、掛かり竹引き出しに用いる「使い古しシートベルト」で結束し、肩から下げて。

 

午前中だけですが、

着手前と

 

完了後。竹だけを除いているのですが、随分と明るくなりました。

 

古民家七代さんの庭先をお借りして、ヤマザルの会恒例の

採取した枯れ枝や枯れ竹を熱源にお味噌汁づくり。

焚き火台の上で熱せられる釣り鍋大活躍!

 

この日のご飯はおにぎり2個持参しましたが、土鍋で炊いた炊きたてご飯や

 

手作りのお漬物もいただきました(旨い)

 

残った熱源で温めたお湯は

珈琲を淹れていただきます。

 

しっかり2時間休憩できたので

作業再開!

 

今後利用するための竹を固定す木杭は、もちろんこの場所で採取されたもの。

立ち枯れた栗の芯の部分のため、軽いけれど丈夫。

 

両サイドに打ち込んで、定尺に玉切りをした竹が古道や林内へと崩れるのを支えます。

 

これも恒例となった参加メンバーによる記念撮影。

俺は顔面に陽光指しとるし、手で見えんメンバーもいるが、まあ「よし」とする。

 

面白かったのは、誰一人として

同じ色のヘルメットではなかったということ。

この場所が目指す「多様な木々や生き物が息づく森」の精神というか目指すものに合致してるんじゃないかと。

 

 

 

この日の完了後の状況です。

暗かった古道がすっかり明るくなりました。

 

 

撤収する友人の後ろ姿が頼もしい。

 

 

終了後、メンバーにて天竜川沿いを歩く

 

近くのチャオにて珈琲をのみつつ

 

 

古民家七代さんにて取り組まれている「芋部(いもぶ)」の干し芋をいただく。

今後の活動の日程調整など良き打合せができました。