楽しかった小川路峠行を4回に分けて記したいと思います。(それでも長いに…)

 

集合場所である分岐地点に到着し、受付。参加費1,000円を払うと番号札とピンバッジをもらいました。

 

また、すぐ隣で「秋葉街道イラストマップ 飯田市上久堅~上村」が売られておりましたので、買い求めました。(500円)
ひら衛門のぽんぼこ日記

このイラストマップの出来が素晴らしく、道中をより楽しむことができました。おそらくこれを描かれた方は、時間をかけ歩きながらしっかりと調査をされたものとみえ、距離感や道の曲がりなど実際とほとんど変わらず。

 

小川路峠を歩かれる際には必ず持って行かれる事をお勧めします。

 


ひら衛門のぽんぼこ日記

ピンバッジはこの秋葉街道沿いにある「観音様」でしょうか?隣の衆は「去年と同じだア」と申されておりましたが、ありがたいじゃないですか~。

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随分と集まってこられました。およそ100人は超えていようかと。


ひら衛門のぽんぼこ日記

出発式を行います。時折差してくる日差しに少々の寒さも忘れそう。

ひら衛門のぽんぼこ日記
さぁ!出発です。有害鳥獣対策の柵に備え付けられた門扉をくぐってスタート。

今回もau携帯電話機能を使って距離や時間、消費カロリーなどを計測します。さてどんな結果になるでしょう?


ひら衛門のぽんぼこ日記
まず最初に見えてきたのが「六番観音様」

 

ひら衛門のぽんぼこ日記
観音様の隣には見慣れぬ円筒形の石柱。パンフレットの解説によれば、「…小野子・平栗方面からの道もここで本街道に合流する。このため郡下での珍しい円筒形の道標がある…」なるほど、今歩いてきたのは、本街道ではなかったんだ。

 

実際にこの観音様の左手に降りる道が続いており、それがどうやら本街道のようです。いつかはこっちも歩いてみたいな。

ひら衛門のぽんぼこ日記

このあたりは自動車でも通行できるようになっており、なだらかで歩きやすい。ちなみに今回で16回目となったこの日のイベントには下は1歳から上は81歳まで124名の参加がありました。

 

写真の親子の隣を抜くときに、お母さんが子供さんに歌っている声が聞こえてきました。「♪歩こう~歩こう~ 私はー元気~ 歩くの大好き~ ‥」

 

 

いいですなぁ~ ほのぼのします。 たぬきも仔だぬき連れて歌いながら歩きたいなぁ‥

 


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八番観音様のおられる位置に差し掛かりましたが、

ひら衛門のぽんぼこ日記
なぜか道よりずっと上に‥

 

考えられる事としては、自動車が通られるように道を広げた際に道が下げられたか、元の位置が道になってしまうためこの位置に移されたか‥

 

 

この八番観音から右に曲がるとなだらかな下り。その先には‥

 


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この道を行き交った多くの旅人や馬の喉を潤したであろう「水のみ場」がありました。

いまだに水は流れ出てきており、飲めるように整備されています。


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あれ‥地図上には表示のない、十番観音様? やはり今の道よりもずっと高い位置にあります。推測ですが道が下げられたのではと思いました。


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十一番観音様に、


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十二番観音様は道沿いにありました。


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そして坂を登ると‥


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大きな松が見えてきました。これが野池(千代地区)への分岐がある「金毘羅様の松」なんだ~。


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松の根元には、語源となった「金毘羅さま」と


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ひらがなで書かれた道しるべ。「左のいけ 右いいだ」とはっきり読み取れました。これ、確か飯田の市街地の大横町で見たことあるな~。規格が同じようですので、江戸の頃役所で設置したのでしょうか?


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「金毘羅様の松」の反対には十三番観音様が。


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ここまでは自動車が入ってこられます。多くの皆さんがここで最初の休憩をされていました。また、最初のチェックポイントでもあり、首から下げた番号札を係りの方がチェックされておりました。


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ここから昔ながらの道に。


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落ち葉を踏みしめ歩いていくと‥ お分かりになりますか?右下の赤いもの。


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赤い物の正体は、国土調査のプラスチック杭でした。こんな山奥にも調査が入っているんだ‥その後、さらなる驚きを感じるものがあるのを発見しますが‥それは後ほど。


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木々の間から時折連なる山と峰が見えます。ずいぶんと紅葉が進んでいます。


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十四番観音様は観音様の姿なし。斜面ですので下へ滑り落ちて行ってしまわれたのでしょうか?観光協会の設置した標柱だけが残っています。


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十五番観音様は


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非常にやさしいお顔をされていました。長年にわたって微笑みながら多くの旅人を見守ってこられたのでしょうね。


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十五番観音様を過ぎてそれほど行かないうちに、路傍に横たわる石。

 

なにかこれまでの石仏とは違います。
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石塔です。何か文字が描かれているようですが、雰囲気はお墓のよう。歩いて峠を越える際になくなられた方を弔っているのでしょうか?昔の旅の厳しさを垣間見た気になりました。


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十六番観音様を過ぎると、


尾根上に少し開けた場所が見えます。

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「汗馬沢(かんばさわ)」という場所です。かつてはここに4、5軒の茶屋があったそうです。

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石積みが残り、人が生活していた跡が残っていました。


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多くの旅人が一息入れた場所。水とかはどうしたのでしょう?近くに沢はあるように見えませんでした。当時の賑わった様子を思い浮かべようとしましたが、木々の落ち葉に覆われ森に還ろうとしている状況からは、想像するのが困難でした。

 

その② ~汗馬沢から火ふり場~に続く