しっかり夜更かしして、1階と2階に分かれて床に就きます。たぬきは1階の囲炉裏の側に寝袋に包まって眠りました。


外は防犯灯もまったくありませんので、何一つ光るもののない「漆黒」の闇夜。「墨を垂らしたよう」とは正にこのこと。道々に防犯灯も人家もないここ大平では、昔ながらの暗闇を体感できます。まったく見えない闇というのは普段の夜以上に何か得体のしれない物の存在を信じてしまいます。


しかし囲炉裏からの暖かさと、外のせせらぎを子守唄にあっという間に眠っていました。

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ZZZ‥

そして朝。贅沢に大寝坊です。


ひら衛門のぽんぼこ日記


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清々しい朝の空気を吸いに外へ。


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出たすぐの道は県道飯田南木曽線。向かって奥が南木曽です。立ち並ぶカラマツももうすぐ紅葉を迎えて黄色に染まるでしょう。そうすれば標高の高い大平は一足も二足も早く冬の足音が聞こえてきます。


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表に据えられた木樽に、山から引かれた湧き水が溢れています。顔を洗わせてもらうと、冷たい水に目が覚めました。


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朝食は昨日の鍋に中華麺を投入し、煮込みラーメン。沸かしたお湯でコーヒーを飲みます。全て残さず食べることができました。よってほとんど生ゴミはなし。


「来たときよりも美しく」をモットーに全員で掃除。感謝の気持ちを込めてしっかり掃いたり流したり。次に訪れた人が気持ちよく使えるよう取り組みました。


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残った薪は一宿の御礼として置いていきます。もう一泊、いやしばらく居たくなる誘惑を抑えて後にしました。また次回も泊めさせてください。



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現存する建物を背に


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昨日来た道を飯田へと帰って行きます。


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もうこの飯田峠からは下り。自転車で登ったら何時間かかるか?それからのルートは?などと次に来ることを考えながら帰りました。決して近い場所ではありませんが、昔にタイムスリップした感覚を味わえる貴重な所。また来るに~