あれは中学2年の夏休みのことだった。

 

同級生とサイクリングに行こうと話しになった。

殆ど遊ぶこともない別小学校組の3人組と

自分たち同じ小学校の2人の5名でだ。

もちろん校則では禁止されていたけど。

 

当日、貧乏な自分は中古の重い自転車がパンクしてしまった。

他の友達に「自分は止めるので他で行って」と言ったが

パンク修理が終わるのを待ってくれて

出発時間が大幅に遅くなった。

 

自分は遠乗りは初めて。でもみんなと一緒だから。

 

市街地を抜けて国道3号線北上。

平坦な道は終わり、坂道へと。

夏の日射しの中、オンボロ自転車を漕いで上がる。

3号線から目的への交差点を曲がる

一端坂は終わり山の上の町で平坦な道を進むが

次なる坂は容赦なくやってきた。

更に急になり長い。「入来峠」だ。

 

我々5名は、上半身裸になって自転車を漕いだ。

当時の中学生は「坊主」。坊主頭の上半身裸の5名の自転車姿は、どう映ったのだろう。

 

今思えば、軽い気持ちできてるし、当時は小遣いなんて大してもらってない

自分は所持金500円。水とかどうしたんだろう???

 

時間なんか覚えていないが、到着したときには精も根も尽き果てて

とても帰れるとは思えなかった。

ちょうど、そこにはキャンプ施設もあったので、

キャンプすることに。

 

5名のなかで、一番お金を持ってる奴でさえ2,500円の所持金。

テント借りて・・・ってすると。

 

売店の方が、坊主頭の上半身裸の自転車を覚えてくれてて、

ものすごくサービスしてくれた。

お陰で無事キャンプもすることができた。

 

楽しかった。一生の宝と思える出来事だった。

 

 

あれから約45年。

その5人中4人とは今も付き合ってる。

何かと腐れ縁で「親友」って誰も認めない。

「足を引っ張り合って輪をつないでる」と名言を言った奴がいる。

 

「あの場で大人になったキャンプしよう」

毎年話しはでるが、いつも話しだけで終わってる。

今年こそは「還暦キャンプ」。

というわけで下見に来ました。

 

藺牟田池。

 

あれ以来初めて来た。

 

 

さて、キャンプ場は昔と変わってるようだ。

ちょっと先でした。

 

車も乗り入れてOKでひとり200円。

安っ!環境いい。

 

今日は、お昼の時点で18名。

これで少ないらしい。

多いときで80名だって。

 

18名でも多いと感じたのに。

 

でも、いいな。

そのまま泊まって行こうかなと思えるほど。

 

でも、洗濯モノ干しっぱなしだし

食料もない。

 

はぁ残念。

 

 

 

帰りに通りにあった日本一の水車をチラッとみて帰宅へ。

 

 

ちょうどお昼時間だ。

せっかくなら食事して。

来る途中に良さげな店があったのでそこへ。

 

 

どうだ!入りづらいだろう(笑)

看板は褪せて、何を食べさせてくれるのかさえもわからない。

でも、こんな店が惹かれるんだよ。

 

お婆ちゃんが2人でやってた。

5名掛けのカウンターと

座敷には4名掛けが2テーブル。

カウンターには既に3名の方が座っていたので

座敷の隅に座り

張られてるメニューを見る。

ラーメン、チャンポン、そば、うどん、この類だ。

 

そばかチャンポンで悩んでいると

お冷やを持ってきたので、

どっちがいいかと訪ねると、おばちゃんも悩んでわからんという。

「ここのそばは、太いやつだよ」と教えてくれた

鹿児島は「田舎そば」といって、太くて短いのがある。

と話していると、奥のおばちゃんが

「もうそばは無いよ」って(笑)

じゃ、チャンポンに決定。

 

大量の昆布の漬物。

 

チャンポンの写真撮るの忘れた。

まぁ、普通のチャンポン。特に変わった感じではない。800円

 

食べ終わって会計へ。

そこから、おばちゃんと立ち話が始まり約10分(笑)

椎茸は3時間煮込む。ちゃんとかつお節から出汁は取る。

物価高だから価格をあげようか・・・などなど。

 

また、近くを通りことがあったら寄ろうかな。

覚えてるかな。