100歳の母のオオカミの話
今日は102歳になる私の母から聞いたオオカミの話をしよう、母の在所は天竜川右岸の阿多古川との間の山中で標高400mである妻の実家の玄関には山住神社のお札が玄関に貼られているオオカミを祀る山住神社のお札だ私の祖父は狼の存在を知っていたという、「山の見回りで小屋掛をしていると夜中にオオカミが桶に溜めた小便を飲みに来た」「夕方になると狼の遠吠えを聞いたが、低音が響いて恐ろしい声であった」「夜になって提灯の灯りを頼りに歩いているとオオカミが道案内するように先導して歩いた。 送り狼とはそう言う習性を言ったのであろうか」私は、オオカミはまだどこかに生きていると信じているが、昭和時代に入りダム開発の飯場に犬を持ち込み、ダム完成と共に飼い犬を放置して山を去り、犬は山犬となって、狼と交配したか、ウイルス感染して絶滅していったのか、里山に人間と共生して生きていた動物なのに、残念ながら学者の研究も少なすぎる。狼の話も、東南海大地震も、データ頼りで実際を知らなすぎると100歳の母は言う。現実の話も時代が過ぎれば言い伝えとなって歴史も歪んでいくのだろうか、だから、オオカミの話もおとぎ話になってしまうのだろう。