連休前の1日、

外の竹島芝生広場は観光客も少なく静かだ。

こんな日はゆったりと竹島の風景を楽しもうなんて想っていたら

そこへコースターの手織り体験のお客様のご来店だ。

織物は始めてです。

「前からやってみたくて居ましたがなかなかやれる処が少なくて

今日は出来てうれしいわ」

「織物って難しいと思っていた」

だが規則正しくセットされてた経糸に自分の選んだ緯糸が織り込まれてゆく

「織物を無茶苦茶にするようで怖いです」

といったお客様がいた。

整然と並べられた糸の間を引き裂くように緯糸が入っていく

前の現実を自分の選んだ糸が目の前で潰していくようだ。

だが、一段一段と緯糸が織り込まれて布目が現れると

なぜか次の一段を追い求める。

それが、機械織りには無い手織りの魅力なのだ

今、小さなコースターだが織物になって現れて来た。

奇数と偶数の糸の間を赤い色糸が交差して織りこまれてゆく

作者の手によってこの規則正しさを破り貫きながら

織物が組織されたものが織物である

そして、全員がコースターを織り上げた。

織物の基礎中の基礎である平織組織を織っていただいた

織物は平織に始まり平織に終わる。

その平織組織をみなさんに織っていただきました。

おめでとうございます。