母が残した織機とそこに掛かったままになっている縞木綿、

昨年秋から映画「わたのまち応答せよ」撮影のため織機に

かけられて、その後鎮魂の意味を込めて今日まで触らなかったが

今日は息子が経糸の修復と織機の調子を整える作業となった。

大型織機に三河木綿が掛かっている、

病魔に罹る中必死の製織を試みたがついに力尽きたままとなった

機の主に今息子が修復して本来の姿に戻ろうとしている。

”今、なぜ三河木綿か”

二十数年間の執念の織物復元と復興を試みたが心半ばで果てた

今は亡き人に鎮魂の機織りが始まるのだ。