水曜日の今日は休業日だが

明日は蒲郡市内の小学校へ持ち込む手織織機の整理と

授業で小学生が織る織物を想定して準備をしていた。

「やってるみたいよ聞いてみたら」

と声がするので出てみたら、

「すみません、手織体験をしたいんですが出来ますか?」

「今日は休業日なので…」

と、私は答えた。

「ホテルで聞いて来たんですが」

と、言う訳で竹島までお散歩している間に

私は織機の準備となった。

織機を持ち込み、糸を準備して織機の織り付けを確認して

お客様を待つとほどなくして7人の女性がご来店です。

「私、織れるかしら」

不安の声も聞かれたが

「大丈夫5歳児でも織れています」

織物が織れる原理と、織機の操作方法を教わりながら機織りが進む

「楽しいです」

「一段一段織れてくるのが楽しいです」

糸を選んだ時の色と今織物に織り上がった色とでは色が違って見えます。

「そうですね、補色関係の色は特に変化して見えますね

今日のお客様は東京から蒲郡に来た人も、豊橋の人も、岐阜からの人もいて

どうやら、編み物作家の先生達が蒲郡のホテルに集まったようである

 

野山の蔓草木を編み込む作家さん達だ。

そういえば我が家にもアケビの蔓があったはずだが作品にならないままである。

などと考えているうちに、手織体験のコースターが少しづつ姿を現して来た。

縄文時代に食物の木の実やキノコなどを収穫した物を

蔓植物で編んだ袋で持ち運んでいたはずで、

織物はその後に筬を発明した者が織物を作ったのだろう、

「あら!間違えて織ってしまったわ」

「大丈夫です、人生のやり直しは出来ませんが、織物はやり直せるのです」

「なるほど、織り直しが出来るのですね」

色も、糸の太さも、違い、織る人も違う、

同じ糸でも織る人によって織り上がりが違って来る

そこが手織の面白さである。

織り終わる頃になると緊張もほぐれて作品を見比べて

話が弾む頃コースターが完成した。

仕上げの房作りが懸命の作業で私はカメラ撮影も忘れてしまった。